こいのぼり

こいのぼり結構好き。

前に群馬か埼玉あたりで超でかいこいのぼり見たけどあれすごかったな。飛んでったら人殺しそうなくらいでかかった。もう一回みたいやあれ。

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海ほたるに行ったらこいのぼりがあったのです。風強いしうってつけの場所ですね。

なかなか撮るの難しいんですよ。めちゃくちゃ動くから、あんまり露光時間稼げないので、カメラのスポーツモードで撮ったりシャッタースピード優先にしてあとで現像でどうにかこうにかやってみた。

ちゃんとお腹がぷっくりしてる所がいいな。形的には鯉っていうよりししゃもっぽいけど。いままさに龍になろうとしてるところだし、体伸びて来てるということにしよう。あとは金色のウロコも好きだな。

グリーンのこいのぼりがいい色でした。

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ところで、アクアラインから帰る時に3月に開通した中央環状線の山手トンネルを通りました。

全く意識してなかったんだけど、案内標識見て湾岸線から中央道方面を目指してたらいつのまにやら突入。とても長い地下トンネル。なんと20km近くあるらしい。あらぬ方向に突き進むカーナビを見ていると、どうやら主に目黒川の地下を走っているっぽいです。

新しいけど、かなり無理をして通しているせいかカーブもアップダウンもあるんですが、注意喚起の標識とか出口の案内とか、いろいろと今風な工夫をしてありました。しかしあれだけ延々と出口のほとんどないトンネルが続くのはなかなかない感覚ですね。

山手トンネルで中央環状線がどうなったのか、首都高のスペシャルサイトでわかりやすく案内してたので興味あればどうぞ。わかりやすい。 

サイトはこちら↓

東京SMOOTH(トーキョースムース)

アクアラインに山手トンネルと、地下道ドライブでしたね。

海ほたるのオブジェとなっているシールドマシンのカッターフェイスが印象に残ります。

 

バナナのフリッター

しばらく前のANAの機内誌に、沖縄のバナナを使ったフリッターの記事があったんです。レシピは載ってなかったけど、美味しそうだからいつか作ろうと思ってて。

記事では、未熟な青いバナナを使うとありました。東南アジアなんかで使われるような料理の材料としてのバナナ、青パパイヤのようなイメージですかね。

ネットでフリッターのレシピを探してアレンジしてみた。

クックパッドでは、ホットケーキミックスを使ったりベーキングパウダーを入れたどちらかというとアメリカンドッグの生地?みたいなレシピも多かったんだけど、サクサクで軽い衣をイメージしてたので、鶏肉とか白身魚のフリッターのレシピを参考にしました。

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1.強力粉80gにビール100ml、卵黄1個を加えて泡立て器で混ぜる。1時間冷蔵庫で寝かせる。

2.卵白を泡立て器で泡立てる。角が立つちょい手前。落とすと跡が残るくらい。

3.泡立てた卵白を1に加えてさっくり混ぜる。

4.わりとごろっとカットしたバナナに衣をつけて、170度くらいの油で揚げる。衣を垂らすとプカーと浮いてくるくらいの温度。適当でよい。キツネ色より手前、ふわっとした黄色い衣が丁度いい。

5.盛皿にはキッチンペーパー等をしく。スイートチリソースを付けて食べる。

 

スイートチリソースというのは、生春巻きとかのソースによく出てきます。エスニックです。かなり甘めで透明でちょっとぷるっとしてるやつです。

味ですけど、あんまりうまくいきませんでした。

バナナが結構熟していて、トロットロに溶けちゃうんですね。食感がないのであんまり食べごたえがなかった。今回使ったバナナがちっちゃい品種のやつだったので、なんとか食感を残そうと思い、まるごと1本をあげてみたら、いくらかマシになった。青バナナでやったらそこそこ期待できそうな味でした。

あ、でもそう!これをやってみたいと思う決め手になった、スイートチリソースとバナナの相性はバッチリでした!絶対合うと思ったもんな。

今度は青いバナナを入手する方法を検討してみます。

映画(ドハマり期)

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女神は二度微笑む

踊らないインド映画。これだけは隠さず言おう、「踊るインド映画が見たい」。

サムライ、ニンジャ、ゲイシャが見たいアメリカ人みたいな感想ですいません。

この映画自体はそこそこ面白くて、なんだか賞を取ったりしてるようだけど、あくまで踊らないちゃんとしたやつだ!みたいな物珍しさで加点されてる印象。

内容は比較的ライトなサスペンス。インドという素材は良いだけに、単にハリウッドライクな要素だけじゃなくて、東アジアの映画みたいな独特の持ち味が出てくるといいな。

 

博士と彼女のセオリー

評判通り、エディ・レッドメインの演技は抜群。

ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズも映画の中ではチャーミング。

※画像検索するとひたすらケバい。常に目の周りが黒い。

面白い。満足度は高い映画ですが・・・

この手の映画は、現実の厳しさが映画としての美しさにどうしてもマッチしないんですよね。ホーキング博士の人生は決して悲劇じゃないのだけど、終盤の展開はちょっと映画の中では筋が通っていないし、それなりにオシャレな描き方はしているもののやっぱりバツが悪い。

完全フィクションであれば、それはもうドロドロ悲劇に振り切るパターンもありかと思うんだけど、現実の人間はそこそこのところで妥協して生きていくわけです。

というわけで、映画を芸術作品的な捉え方で見た時に、惚れ惚れするような完璧感があるかというと、そういう映画ではないなあという感想です。それが映画のすべてでは無いので、僕の捉え方の問題ですが。

 

ホドロフスキーのDUNE

たまたま見たSMAP×SMAP斎藤工香取慎吾にオススメしてた。

それが去年で、劇場公開もたしか去年なんだよね。今年になって渋谷のアップリンクで2週間くらいの上映があったので見てきました。アップリンク初めて行ったけど面白いね。小さめの箱で、リクライニングとかリラックスできそう系の色んなチェアが置いてあるだけなの。ホームシアターみたいな。そこで30人位?で見るのなかなか良いです。

ホドロフスキー監督がDUNEという超壮大なSF映画を撮ろうとして挫折したドキュメンタリーです。挫折というのはざっくり言って誰も金を出してくれなかったということなんだけど、内容がとにかく本当にもったいない!

キャストとスタッフがやばい。ミック・ジャガー、ダリ、ピンク・フロイド・・・

そんな映画が実現していたら、どんなことになっていたのか。半信半疑にならざるを得ない、尋常じゃない企画でした。

見ていると、ウオー!!!!と言いたくなる内容ばかり。企画は頓挫したけれども、その後の映画界に与えた影響は大きいようです。

ホドロフスキー氏については、喋るとわりと一般的な熱い芸術家オッサン的コメントも多いですかね。彼の正当性よりも、感じるべきは彼のパッションですね、パッション。

 

ぼくたちは上手にゆっくりできない

安達寛高乙一)、桜井亜美舞城王太郎の3人の作家がそれぞれ作ったコーヒーにまつわるオムニバス映画。

良いショートムービーでした。レイトショー公開というのもまたオツですね。まさに夜に飲むインスタントコーヒーのように素朴に味わうイメージ。

安達監督/Good Night Caffeine

 あったかいですね(冷たいのに)。1秒1秒が味わい深いです。

桜井監督/花火カフェ

 せつないですけどやばみがあります。独身女性の部屋が舞台の物語は常にやばい雰囲気があると思うんですが、どうでしょうか。単なるスケベ心でしょうか。

舞城監督/BREAK

 巧いです。職場の女性があーこの感じちょっとうざいのではと思わせてからの、あれ?ジワジワ…ハッ!とするまでの流れ、主人公の心とシンクロするようになっててすごい。

ところで、実は公開初日に行って舞台挨拶も見てきました。感想はというとですね、監督も役者さんも人前で緊張している!あるいは居心地の悪さを感じている!と言うことです。これはなんかホッとしました。人類みな兄弟や。

さらにですね、限定部数、3人の作家さん描き下ろしの小説が入った小冊子が頂けたのです!これがまた面白い。さすが作家。この淀みなさ。

安達さんと桜井さんは「舞城王太郎」という同タイトルの話を書いているんですが、これが舐めきっててうける。そもそも舞城氏は覆面作家である、というところから出発するのは同じなんですが、本当のようなどう考えても嘘っぱちのような内容で最高。

僕は、小説は喜劇だろうが悲劇だろうが、本当に気に入った作品に対してはなぜか「これが本当の話だったらいいのに」と思ってしまうのですが、この作品がそうでした。

一方舞城さんの「安達くんと桜井さん」という小説はもう完全にSF。純粋に面白い。こういう、人を喰った話というのが大好物かつSF大好きなので、これはもう面白いに決まってます。

 

イントゥ・ザ・ウッズ

突然ぶっこんできますが気にしません。

とにかくですね、雑多な物語を詰め込むのでめっちゃ大雑把です。でもディズニーだしそれなりにまとめてくるかと思いきや、結構後味も悪い。

これ、もしかしてなんですけど、脚本の方のトラウマとか恨みとか、そういう個人的な意図がものすごい濃く影響していたりしないですかね。一般的なディズニー映画の教訓めいた部分がかなり偏ってるんですよ。なんだろ、人間の業みたいなものを感じてそのまま終わる。

特に、主人公サイドは母親がいないあるいは母親的存在が不十分という共通点に不穏なものを感じます。それでも大丈夫!ではないし、やっぱりお母さんが好き!でもない、その母達は何かしらの罪がありその為に死ぬなりなんなりの罰を受けてしまうんです。

ここで前述の部分がひじょ~~~~~に安直に思い起こされるのですが、もしかして、離婚?家庭環境?

こんな下衆な想像をしてしまうのは、やはり森のせいですかね。森は人を惑わせる。本当にヤバイ森に迷い込んじまった感を楽しむのが良いのかな。

 

神々のたそがれ

こいつはすげえやってやつ。雨と泥と糞にまみれたモノクロ映像をたっぷり3時間。

前評判が大袈裟で胡散臭くてさ、「これを見ずに映画は語れない」だの何だの言いよるわけですよ。またよく言うよ…と若干斜に構えちゃったじゃないですか。

これが実際見てみたらなんの、「は?わけわからん汚い長い」

 

それも事実。もう見始めてあ、これやばいと思ったし、ヤバイと思ってえまじでこれで3時間?ってソワソワしてる人たちも確実にいたし、2人で見に来た人どんな気持ちなんだろうと思ったし、エンドロールに入るや否や席を立つ人も一定数いた。

だけど、良いなと思っちゃった…

ストーリーはね、

  • 舞台は地球ではない惑星。地球より800年くらい文明が遅れてる。
  • 大体中世のルネサンス前夜という時期。
  • 住人と生物は地球と同じ。雨が多い土地らしい。
  • 主人公は地球から来て現地の貴族になりすまし観察する人。
  • 貴族というか神的な扱いをされてる。
  • 現地の権力者が文明を破壊する方向に支配をはじめる。
  • あまり介入しちゃいけないけど、主人公は我慢できずに介入する。
  • その結果めちゃくちゃになってワーってなって皆殺し。

という映像からは想像もつかないSFなのです。

※見てもわからないストーリーの詳細解説はやたらぶ厚いパンフレットにわかりやすく書いてあるので興味があればそちらを参照するのが良いと思います。

まず上記の説明はもうほんのさわりしかなくて、ただただドキュメンタリー風とも言うべきか、主人公をだらだらと追いかける手持ちカメラの長回しが続く。

しかも、あろうことか主観視点と客観視点が混ざり合う。住人がカメラを覗きこんでくるんですよ。どうも主人公の顔を覗きこんでるらしい。と思ったらそのままシームレスに客観視点に移り変わって主人公がカメラに映る。なんの断りもなく超現実を受け入れることを観客に要求してきます。だけどこれは唸る映像体験。

パンフではウェアラブルカメラのような設定を意識しているのでは、とありました。あくまで惑星文明の観測者だからね。まさかのタイムスクープハンター視点。

とにかく何がどうなっているのかって説明が全然ないんですよ。登場人物が口走る会話の端々を拾ってなんとなくこいつが偉いのかな、こいつとは仲間かな、とざっくりと認識するのみ。こっちが馬鹿になったみたい。

そう、観客はアホ面して主人公を追いかける奴隷みたいな存在になる。

 

いいなと思うポイントも自分でもわけわからん。結構寒冷な気候で雨と湿気がすごい惑星のようなので、みんな鼻水すすってるんですけど、その感じがいい。

そして降っては止みを繰り返す冷たいスコール。雨の音が鳴り続く。

鼻をかむ時に奴隷から差し出されるきれいなハンカチ。

衣擦れの音、歩くときにガシャガシャ鳴るブーツの拍車。

そしてこの混沌の中でひときは異彩を放つ、神の御音たるサキソフォン(もどき)の音色。この音色が物語の最初と最後に入るのですが、最高すぎる。

 

映画の可能性として、筋書きがどうのとか演技がとか音楽がとか映像美がとか伏線がとかそういう既存の価値観を完全に無視して聳え立つ異様な巨塔。ものすごいパワー。

ひとことで言うと、ダイオウイカのスルメくらい奇妙な映画です。

クイックガレージでiPhone6交換

ついにiPhone画面割りました。

バシッ、ツルッ、バキッという感じです。

 

割れた状況

ポリカーボネートの薄いケース付けてましたけど、クッション性は最初から期待できないケースなので仕方ないですね。

コンクリートに落としたことは何度かあるけど、割れるときは割れる。画面を上にして落ちたけれども割れました。

とりあえず、ケース買った時についてきた保護フィルムを貼って操作しやすいように応急処置しました。バキバキだったので、生で触ると結構ガラスがポロポロトゲトゲするもんですね。

 

クイックガレージとは

グローバルソリューションサービス㈱が運営するパソコン修理屋さんです。

Appleの正規サービスプロバイダなので、Apple製品の修理や交換を代行してくれます。

もちろんApple Care+(アップルの有料保証サービス)も効きます。

ジーニアスバーがあるAppleストアは数が少ないのに比べて、クイックガレージは結構いろんな所にあります。

 

なぜクイックガレージで交換したか

都内のジーニアスバーの予約がかなり先まで取れなかったからです。

土曜に割って、定時後に空きがあるのが木曜日から。しかし木曜日は出張。

今まではジーニアスバーのキャンセル待ちでリロード待機なんかもしましたが、時間と体力がなかったのでやめました。

というわけで、丸の内オアゾ丸善4階の一角にある店舗に行ってきました。

 

交換の流れ

1.入口付近のiPadで目的を入力し、整理券を発行する。

平日18:30で5人目でした。(iPhoneのトラブルのみで)

整理券のアドレスまたはQRコードでアクセスすると、オンラインで現在の順番がわかるようになってます。地下1階にはカフェとか麺類系の飲食店もあります。

でも、18:50にはあと2人になってました。意外とサクサク進む。

2.確認事項

19:00には案内されました。ちなみに僕のあとに待ってる人はおらず。

①バックアップを取ってるか

②画面割れは修理ではなく交換のため、データ消去&壊れた機体も回収

の2点説明があり、了承の上、シリアルナンバーを照会して補償サービスを確認します。※シリアルナンバーは本体の裏に刻印されているので、特に何か用意する必要は無いです。

3.保証について

Apple Care+というのはなかなか高価な有料保証サービスです。

  • 費用は2年間で¥9400
  • Apple責任の故障に対する保証が1年延長(計2年)
  • 自己責任の事故(落下、水没等)の際、1回¥7800で2回まで対応。

つまり、何も事故がなく2年目に故障もしなければ¥9400の損。

2年間で1回の自損の場合¥17200かかっていることになる。

2回自損した場合は¥25000の出費。

たけえ・・・と思いますよね。でも保証がないともっと凄いんです。

iPhone6 64Gを自損し補償なしで交換した場合…¥34800

ヒィィィィ・・・

ただし、画面の交換だけ(修理)なら¥12800でできるようです。修理に出して帰ってくるまで1周間かるらしい。僕の場合は割れてから3日目に交換出来た点以外、金額的にはまだちょっと損してるのかな?

4.書面の記入、諸々の作業

よくある同意書のようなものにチェックとサインをしていきます。特別用意しなくてはいけない情報はなかったかと思います。

特に意識する事はないです。ほぼ店員さんがやってくれます。動作チェックなど。

5.交換されたiPhoneの受け渡し

透明フィルムで包まれた状態で渡されます。SIMも電源も入っていて、契約回線の電波も使えますが、バックアップの復元はしていない状態です。

ここまでで19:20になりました。受付から約50分、案内から20分でした。

6.家に帰ったら

復元するまではあまりいろいろいじらない方が良いです。

今回はiTunesでバックアップを取っておいたので、PCにつないで復元します。

  1. iOSを最新にする。これをしないと上手く復元できないことがある。
  2. iTunesを起動し、iPhoneをPCに繋ぐ。
  3. 「新しいiPhoneへようこそ」が表示されるので、バックアップファイルを選ぶ。
  4. 復元開始。10分位でした。
  5. 復元完了。Wi-Fiのパスワード等を入力してアクティベート。
  6. Wi-Fi経由で自動でもとのアプリをDLしなおしてくれます。結構時間かかる。

以上がiPhone画面割れから交換、復元までの流れです。

 

復元すると残っているもの

バックアップの際は、iTunesiPhone情報画面で「バックアップを暗号化」にチェックしてからバックアップすることをおすすめします。復元される領域が広くなる。

残っているもの

  • アプリの配列(一部純正アプリは表に出ます。)
  • ブラウザの表示していたウェブサイト
  • リマインダーやアラーム
  • カメラロール(基本は保存する設定になっている)
  • 音楽ファイル
  • LINEのアカウント情報やトーク履歴(バックアップ後の分は不明)
  • Twitterアカウント情報
  • Tweetbot(アプリ)の下書き
  • 支出管理(アプリ)の記録
  • auのEメール設定(店員さんは設定しなおしの場合があると言ってた)
  • 壁紙の設定(カメラロールを保存しない設定にしてても何故か壁紙は残る)

残っていないもの

  • LINEのスタンプデータ(無料で再ダウンロードできる)
  • Touch IDの指紋データ
  • パスコードロックのパス
  • Wi-Fi設定

残らないものを探すほうが大変ですね。交換の時はいつも思うのですが、あまりに前と変わらなすぎて新鮮な感じがないです。ぱっと思いつくものでこんなところ。

 

以下、過去のiPhone交換記事です。ジーニアスバーとの比較になる部分もあるかも。ということで、クイックガレージ初利用の記録でした。

 

sokonuke.hatenablog.com

 

 

sokonuke.hatenablog.com

 

 

sokonuke.hatenablog.com

 

スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり

午前中の美術館良いですよね。車で30分くらいのところで日本神話に登場するスサノオをテーマにした美術展があったので行ってきました。

美術館と言いつつ、半分くらいは歴史博物館的な展示です。そこが見たかった。

最初の展示は縄文土器。神話以前の原始信仰からスサノオの気配を読み取ろうというゾーンから始まります。スサノオの主なポイントは以下の3つ。(1)荒ぶる邪神(2)農耕・治水・治金など自然の超越(3)日本初の和歌など文化的な側面。

土器や土偶からはヤマタノオロチに通ずる蛇の表現、農耕との関連が見て取れます。しかしあれですね、縄文土器は火焔土器ばかり気にしているので炎の模様と考えがちだったけど、帰り際に美術館の公園に生えていたブナ科っぽい木を見て、樹皮の模様とも似ているなと気付きました。土器の穴は樹木のうろにも見える。

ここでひとまずスサノオについて簡単にチェキラウしますか。

イザナギイザナミの子である。(ただしイザナミの死後、黄泉から帰還したイザナギが禊を行った際、鼻を洗うとスサノオが生まれた)

アマテラスとツクヨミは姉。

海原だか夜だかを任されたが、母のいる根の国に行きたいと泣き叫ぶ。

根の国に向かう前に姉のアマテラスに会いに行くが、姉に攻め入ってきたと誤解されたので、本心を問う占いをした。

占いの結果、スサノオに悪意がない事がわかったが、それを良いことに暴れまくった。

アマテラスはショックで岩屋に引きこもり世界は闇に包まれた。

神々はなんとかアマテラスを笑わせて外に出し、スサノオを追放した。

各地を転々とする。宿を探しまわるが断られまくる。

腹が減ってオオゲツヒメに食料を分けてもらうが、鼻から尻から食物を出していたため逆ギレし殺害。すると体の各部が粟やら小豆やらになった。これが五穀のはじまり。

出雲に降り立ったスサノオは、美しいクシナダヒメに出会う。

その地を荒らしていたヤマタノオロチを倒しクシナダヒメを嫁にする。

ヤマタノオロチを倒した時にアメノムラクモノツルギ(後の草薙剣)をゲット。

姉のアマテラスに草薙剣を献上する。

新婚生活で幸せいっぱいのスサノオは歌を詠む。これが和歌のはじまり。

体毛を木に変え全国に植える。

若かりしオオクニヌシノミコトに試練を与える師匠的なキャラになる。

オオゲツヒメ殺害は興味深いですね。人気漫画の初期の謎エピソードのような違和感があります。ちなみに、体の各部が宝物やら食物になるというストーリーの神話をハイヌウェレ型神話というらしいです。なんでしょう、今も昔も自然を改変するということについては後ろめたさが伴うものなのでしょうかね。

 

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣よ

これはスサノオが結婚して新居を出雲に作ることにした時、喜びを歌で表現したものだそうです。これが日本初の和歌と言われています。

実際には後世になって五七五七七に整えられたんじゃないかとも言われてるみたいだけど、まあスサノオが歌を読んだというところが重要です。

あの乱暴者のスサノオが、まじ?って感じだけど、そういうことらしいですよ。彼の文化的側面がここにあらわれていて、母に会いたいと泣き叫んだり、調子に乗って暴れたり、追放されて寂しい思いをしたり、恋をしたりと人間味あふれる神様だからこその歌であり文化だということかもしれない。

最初の和歌だというのに、かなり直情的でスカッとした歌ですよね。新居を作ったとき、その地ににわかに幾筋もの雲が立ち上ってまるで私たちの新居の八重垣のようだ。ああ八重垣のようであるなあ。という意味だそうです。ヘタウマ?

 

次に気になったのは、月岡芳年の浮世絵です。浮世絵と言っても年代は幕末から明治初期。

http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Yoshitoshi_Nihon-ryakushi_Susanoo-no-mikoto.jpg#mediaviewer/File:Yoshitoshi_Nihon-ryakushi_Susanoo-no-mikoto.jpg

(検索すればもっといい画像あります)

これは良いですね。腕、拳、髪と髭。そして真っ直ぐ伸びる剣。ヤマタノオロチドラゴンボール感も素晴らしい。逆なんだけどさ。

 

そして、飛白書金毘羅大権現神号というのもインパクトありましたね。江戸時代の橋本倫蔵という人が「飛白体」という字で表した書です。驚きの書体ですねこれは。木のヘラのようなものを細く裂いたりして筆?刷毛?として使うようです。なかなか検索しても出てこないので、これはぜひ展覧会を見る価値があるかと思います。この展覧会の公式サイトにはちょろっと画像載ってるので見てみてください。

 

円空さんの木彫の仏像も良かった。彼は1632年生まれ、江戸時代初期の人物。岐阜に生まれながら北海道を回ったり関東にも滞在していたりする。荒っぽいつくりの木彫りの像だけど、それこそアイヌのニポポを彷彿とさせる大黒天立像。魂が宿ってる感がはんぱないです。

 

展示はいよいよスサノオ的現代美術へと展開していくんだけど、正直なところ僕は博物学的な方が好きだからね。わりとササーと見ちゃったけど。

栃木美保さんのモイストポプリの展示はすごく良かった。展示が見える前からほのかにいい香りがしてなにかなーと思ったらこれだった。白い麻布で囲われた中にいい香りの塩花が置かれていて、蓋を開けて楽しめる。白い麻布には朱色の糸が縫い付けられていて、照明の効果も素晴らしくて、聖域の雰囲気、いのりの感覚がよく伝わってきた。

 

全体的にはやっぱりスサノオの激情、特に怒りをモチーフにした作品が多い。原発に関連した作品なんかもあるなかで、どうしても正面から向き合いたくない気持ちが出てきたのは反省しなくちゃいけないよなー。

性格的に、剥き出しの怒りとか敵意にすごく弱いんだよね。それは他人が怒ることもそうだし、自分がほとんど怒ることがないのもそれに由来していて。自分に向けられた怒りかどうかじゃなくて、怒りそのものを見るのが怖くて直視できない。そこから逃げるのは得意なので、みんなも逃げてほしいしその方が楽だと思っちゃうんだけど、人間に備わっている機能である以上、もうちょっとちゃんと受け止めてずっと付き合っていかなきゃいけないはずなんだけどね。

今半の冷凍の切り落としのうどんの肉の

そばが好きとか言ったかと思えばすぐうどんの話です。

(高級)肉(冷凍)うどんのレシピです!お願いします!

1.今半の切り落としを用意します。

2.冷凍うどん(カトキチのさぬきうどん)を用意します。

3.冷凍うどんはゆで時間1分と書いてありますがカチコチの冷凍うどんが1分でよくなるわけがないので騙されない心を養います。うどん用のお湯を沸かします。

4.うどんの汁用のお湯も沸かします。

5.器にヒガシマルのうどんスープ粉末を入れておきます。

6.青ネギを切っておきます。長ネギでも良いです。

6.小鍋に今半の切り落としについてきた牛脂をまんべんなくひきます。

7.今半の切り落としを投入し、砂糖・酒・醤油を適当にぶち込みます。うわ味濃いやばいなにこれ佃煮???ぐらいが適当です。

8.器にお湯を注ぎスープをつくります。

9.ちょっとやわいくらいに茹で上がったうどんをざるに開け、軽くお湯を切ったら器に盛り付けます。

10.炒めた今半の切り落としを盛り付け、青ネギを散らして完成です。

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写真は今半の切り落としではなくA5ランクの黒毛和牛の切り落としです。写真がうまく撮れず精一杯の加工を施しましたが限界です。クックパッドの残念な料理写真ぽくなり悲しいです。

ポイントはまず今半だのA5だの言うくせに切り落としであること、更にうどんが冷凍であることです。敵の目を眩ませてください。なぜ今半の切り落としなのか、それはプチ贅沢をしたすき焼きの残りであり、A5黒毛和牛は年末年始に祖母が家に来たために実現したのであります。A5の方が高かったようですが、今半のほうが肉うどんにあっていました。

肉の味付けはつまりすき焼き味です。ガッチリ濃い味のお肉が関西風のヒガシマルのうどんスープに誇らしげに君臨するその味を楽しんでください。お肉のこってり脂が浮くスープと七味唐辛子の相性は破壊力ばつ牛ンなのでぜひお試しください。

七味唐辛子はハウス食品の香り七味がオススメです。ミルが付いていて食べるときに挽きます。冷蔵庫で保存してフレッシュな香りを活用しましょう。

冷凍うどんではカトキチのさぬきうどんがうまいのでそう書きましたが、この味付けの肉うどんに関してはもっと合ううどんがある気がします。やわらかいふわっとうどんが良いのでは・・・今後の課題です。

安くてうまい蕎麦

最近は安い蕎麦がうまい。

『路麺』というジャンルがあるらしい。麺(蕎麦)屋の路面店、だから路麺。いや、普通のそば屋も路面に店を構えているじゃないかという話だけど、路麺は入ったらすぐカウンターという事が多い。駅蕎麦とは兄弟みたいな関係と言えるかも。

路麺も駅そばも立ち食い蕎麦であることが多く、簡易な椅子があっても大きなくくりで立ち食い蕎麦に分類されたりもする。

そんでもって、ここふた月ほど秋葉原に何度か行く用事があって、ここがまた路麺のメッカ的なところらしく、『あきば』、『二葉』、『みのがさ』3店舗お邪魔しました。どれも秋葉原駅からやや北東方向、近くに集まってます。

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一番うまかったのは『二葉』ですね。かけそば¥260+あさりかき揚げ天¥150+青菜¥80でございます。

麺はやや太めでぷっくりした形をしている。角がない蕎麦。この麺の食感をどう表わそうか、ちょっと考えて思いついたのは、ふっくら。よく炊けてる、と言いたくなるような優しい口当たり。

確かに温かい蕎麦だから麺は柔らかいんですが、コシのある蕎麦がつゆの中でだめになってしまったそれではなくて、つゆがかかってより特徴が生かされているような感じ。つゆのからさも間違いなく適切な関東そば。

店構えも風格があって、入り口の引き戸とお品書きの札でノックアウト。完璧です。

 

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こちらは『みのがさ』。ゲソ天そば¥470

意外とふわっとした軽いつゆにゲソ天のパンチが効いてグッドな組み合わせ。つゆと同じく麺も繊細で、これはもりそばでも食べてみたい感じ。

写真左にチラっと写っておりますが、ミニカレーライスも頼んでしまいました・・・オーソドックスな蕎麦屋のカレーがたまらん。

 

『あきば』では写真は取らなかったのだけど、かき揚げ天玉そばを食べました。生卵はそれほど好きじゃないんだけど、この路麺そばに卵を落とすだけの簡便な感じが良くて美味しかったです。すぐに割らずに一度そばの下に沈めて、とろみが増したところで軽く割ってそばを付けてすする。うまい。

 

きっかけは始発で帰ってきて朝地元駅で食べたかけそばと生卵です。冬の飲み会明けの朝にバッチリ染みましたね。最近は富士そばなんかも食べてみたり、会社の近所の新興路麺店なんかも味見してます。春菊天、ごぼ天、玉ねぎ天、コロッケそばなどなど、路麺でよく見るタネを試していくのも楽しいです。