安くてうまい蕎麦

最近は安い蕎麦がうまい。

『路麺』というジャンルがあるらしい。麺(蕎麦)屋の路面店、だから路麺。いや、普通のそば屋も路面に店を構えているじゃないかという話だけど、路麺は入ったらすぐカウンターという事が多い。駅蕎麦とは兄弟みたいな関係と言えるかも。

路麺も駅そばも立ち食い蕎麦であることが多く、簡易な椅子があっても大きなくくりで立ち食い蕎麦に分類されたりもする。

そんでもって、ここふた月ほど秋葉原に何度か行く用事があって、ここがまた路麺のメッカ的なところらしく、『あきば』、『二葉』、『みのがさ』3店舗お邪魔しました。どれも秋葉原駅からやや北東方向、近くに集まってます。

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一番うまかったのは『二葉』ですね。かけそば¥260+あさりかき揚げ天¥150+青菜¥80でございます。

麺はやや太めでぷっくりした形をしている。角がない蕎麦。この麺の食感をどう表わそうか、ちょっと考えて思いついたのは、ふっくら。よく炊けてる、と言いたくなるような優しい口当たり。

確かに温かい蕎麦だから麺は柔らかいんですが、コシのある蕎麦がつゆの中でだめになってしまったそれではなくて、つゆがかかってより特徴が生かされているような感じ。つゆのからさも間違いなく適切な関東そば。

店構えも風格があって、入り口の引き戸とお品書きの札でノックアウト。完璧です。

 

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こちらは『みのがさ』。ゲソ天そば¥470

意外とふわっとした軽いつゆにゲソ天のパンチが効いてグッドな組み合わせ。つゆと同じく麺も繊細で、これはもりそばでも食べてみたい感じ。

写真左にチラっと写っておりますが、ミニカレーライスも頼んでしまいました・・・オーソドックスな蕎麦屋のカレーがたまらん。

 

『あきば』では写真は取らなかったのだけど、かき揚げ天玉そばを食べました。生卵はそれほど好きじゃないんだけど、この路麺そばに卵を落とすだけの簡便な感じが良くて美味しかったです。すぐに割らずに一度そばの下に沈めて、とろみが増したところで軽く割ってそばを付けてすする。うまい。

 

きっかけは始発で帰ってきて朝地元駅で食べたかけそばと生卵です。冬の飲み会明けの朝にバッチリ染みましたね。最近は富士そばなんかも食べてみたり、会社の近所の新興路麺店なんかも味見してます。春菊天、ごぼ天、玉ねぎ天、コロッケそばなどなど、路麺でよく見るタネを試していくのも楽しいです。