今半の冷凍の切り落としのうどんの肉の

そばが好きとか言ったかと思えばすぐうどんの話です。

(高級)肉(冷凍)うどんのレシピです!お願いします!

1.今半の切り落としを用意します。

2.冷凍うどん(カトキチのさぬきうどん)を用意します。

3.冷凍うどんはゆで時間1分と書いてありますがカチコチの冷凍うどんが1分でよくなるわけがないので騙されない心を養います。うどん用のお湯を沸かします。

4.うどんの汁用のお湯も沸かします。

5.器にヒガシマルのうどんスープ粉末を入れておきます。

6.青ネギを切っておきます。長ネギでも良いです。

6.小鍋に今半の切り落としについてきた牛脂をまんべんなくひきます。

7.今半の切り落としを投入し、砂糖・酒・醤油を適当にぶち込みます。うわ味濃いやばいなにこれ佃煮???ぐらいが適当です。

8.器にお湯を注ぎスープをつくります。

9.ちょっとやわいくらいに茹で上がったうどんをざるに開け、軽くお湯を切ったら器に盛り付けます。

10.炒めた今半の切り落としを盛り付け、青ネギを散らして完成です。

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写真は今半の切り落としではなくA5ランクの黒毛和牛の切り落としです。写真がうまく撮れず精一杯の加工を施しましたが限界です。クックパッドの残念な料理写真ぽくなり悲しいです。

ポイントはまず今半だのA5だの言うくせに切り落としであること、更にうどんが冷凍であることです。敵の目を眩ませてください。なぜ今半の切り落としなのか、それはプチ贅沢をしたすき焼きの残りであり、A5黒毛和牛は年末年始に祖母が家に来たために実現したのであります。A5の方が高かったようですが、今半のほうが肉うどんにあっていました。

肉の味付けはつまりすき焼き味です。ガッチリ濃い味のお肉が関西風のヒガシマルのうどんスープに誇らしげに君臨するその味を楽しんでください。お肉のこってり脂が浮くスープと七味唐辛子の相性は破壊力ばつ牛ンなのでぜひお試しください。

七味唐辛子はハウス食品の香り七味がオススメです。ミルが付いていて食べるときに挽きます。冷蔵庫で保存してフレッシュな香りを活用しましょう。

冷凍うどんではカトキチのさぬきうどんがうまいのでそう書きましたが、この味付けの肉うどんに関してはもっと合ううどんがある気がします。やわらかいふわっとうどんが良いのでは・・・今後の課題です。

安くてうまい蕎麦

最近は安い蕎麦がうまい。

『路麺』というジャンルがあるらしい。麺(蕎麦)屋の路面店、だから路麺。いや、普通のそば屋も路面に店を構えているじゃないかという話だけど、路麺は入ったらすぐカウンターという事が多い。駅蕎麦とは兄弟みたいな関係と言えるかも。

路麺も駅そばも立ち食い蕎麦であることが多く、簡易な椅子があっても大きなくくりで立ち食い蕎麦に分類されたりもする。

そんでもって、ここふた月ほど秋葉原に何度か行く用事があって、ここがまた路麺のメッカ的なところらしく、『あきば』、『二葉』、『みのがさ』3店舗お邪魔しました。どれも秋葉原駅からやや北東方向、近くに集まってます。

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一番うまかったのは『二葉』ですね。かけそば¥260+あさりかき揚げ天¥150+青菜¥80でございます。

麺はやや太めでぷっくりした形をしている。角がない蕎麦。この麺の食感をどう表わそうか、ちょっと考えて思いついたのは、ふっくら。よく炊けてる、と言いたくなるような優しい口当たり。

確かに温かい蕎麦だから麺は柔らかいんですが、コシのある蕎麦がつゆの中でだめになってしまったそれではなくて、つゆがかかってより特徴が生かされているような感じ。つゆのからさも間違いなく適切な関東そば。

店構えも風格があって、入り口の引き戸とお品書きの札でノックアウト。完璧です。

 

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こちらは『みのがさ』。ゲソ天そば¥470

意外とふわっとした軽いつゆにゲソ天のパンチが効いてグッドな組み合わせ。つゆと同じく麺も繊細で、これはもりそばでも食べてみたい感じ。

写真左にチラっと写っておりますが、ミニカレーライスも頼んでしまいました・・・オーソドックスな蕎麦屋のカレーがたまらん。

 

『あきば』では写真は取らなかったのだけど、かき揚げ天玉そばを食べました。生卵はそれほど好きじゃないんだけど、この路麺そばに卵を落とすだけの簡便な感じが良くて美味しかったです。すぐに割らずに一度そばの下に沈めて、とろみが増したところで軽く割ってそばを付けてすする。うまい。

 

きっかけは始発で帰ってきて朝地元駅で食べたかけそばと生卵です。冬の飲み会明けの朝にバッチリ染みましたね。最近は富士そばなんかも食べてみたり、会社の近所の新興路麺店なんかも味見してます。春菊天、ごぼ天、玉ねぎ天、コロッケそばなどなど、路麺でよく見るタネを試していくのも楽しいです。

冬の映画

最近は有楽町によく行くんですよ。会社から近いというのもあるけど、映画館がすごく多い。この前、有楽町で映画.comのアプリ立ち上げたら有楽町・日比谷だけで11の劇場がありますと表示されてびっくりした。渋谷とかだとパッと思いつくので6つくらいはあるから映画の街だな~と思ってたけど、あなどれないね有楽町。

夏くらいに公開スケジュール見ながら「今年の冬はろくな映画がない」とか言ってたけど意外にありました。

 

インターステラー

映画のSFはどうしてもスペースオペラ的な絵面になりがちなので、こういう地味な絵作りってだけでまず好ましいと感じてしまうんですけども。最近は増えてきたとはいえ。

地味SFポイント①人類の脅威が砂

厳密には砂に象徴される気候変動とそれに伴う作物の疫病です。絵面だけでなくSFで重大な動機として描かれる脅威の対象が地味。クリーチャーではないところがグッドです。

地味SFポイント②効果音の選択

ガンダム的には爆発したらチュドーン!となるわけですが、それはそれで良いとして、今回は宇宙の孤独さを描くためにあえて無音を意識している場面がいくつかある。ブースターの切り離しで音が減っていく様子とか、決して実際の現象ではなくて爆発音や振動音を効かせる場面もあるのだけど、全体として宇宙空間が宇宙空間であることを際立たせる音の効果がありました。

地味SFポイント③カメラワーク

宇宙船の映像は、あえて固定カメラの映像のように同じアングルでしか映さない。限られた情報しか得られない不自由さが息をつまらせる、あの感じが本物の打ち上げの中継を見ているみたいでヨダレが出るポイントでしたね。

地味SFポイント④大きな見せ場の一つが車庫入れ

いや、馬鹿にしてるというわけでは。実際あんな車庫入れ手に汗握るどころじゃ済まないですからね。ただ、キュートな女性を助手席に座らせて超絶車庫入れをキメる一連の流れは完全に押さえてます。

 

映画全体として映像の素晴らしさは言わずもがな。クリストファー・ノーランだから。謎解き?に近い要素はSFではよくある仕掛けだから予想はつきます。それほど隠している風でもない。

少し残念な部分は字幕で、これからウザいオタクっぽいこと言うけど、宇宙開発好きとしては点火をイグニッションと言ったり、発射をリフトオフと言ったり、重力ターンをスイングバイと言う方がロマンに溢れていてプロっぽくて興奮するんですよね~。これは意味が伝わらなきゃいけないから当然の措置ではあるのだけど、やっぱな~こだわりだよね~わっかるっかな~。

事象の地平線をシュヴァルツシルト半径と言ってしまうとラノベ感が出てくるのでやりすぎは禁物だと思うけど。

Twitterにも書いたけど、ブラックホール(ガルガンチュア)はインターネットエクスプローラーのアイコンみたいですよね。そういえばワームホールは球だけどブラックホールは球じゃないの?と思ったけど、もし球だったら事象の地平線の外側にある光が逃げ出せる範囲がブラックホールを覆ってしまって光り輝く巨大な球体になってしまうよな。外見全然ブラックじゃない。うーん。ブラックホールは黒い画像として出力されているのを見たことがある気がするけれど、重力レンズ効果で観測しているに過ぎないんだっけ?なんだっけ?

 

毛皮のヴィーナス

舞台みたいだった。舞台が舞台なんだけど。わざとややこしいこと言ってみた。

思ったよりも刺激は抑えめでした。偶然にも前にアデルを見た映画館なのでセクシャリティに強いこだわりがある映画館なのかと思って構えてたんですが、全然笑えるし見方によってはひょうきんとも言える雰囲気すらある。

舞台の仕掛けがカラクリのようにグルグルと動くように、2人の役者が立場をグルグルと入れ替えながらセリフを紡いでグルグルグル。役者が2人しか出ないのに2人ともちょっと胸焼けしそうなクセのある顔しててこれがまたこの映画の味になっているんだな。

 

ゴーンガール

いいですよ。ロザムンド・パイク

どう良いか、色んな所で言及されてますね。今更僕が言うことも特にないんですが、役者が映画で求められるのは能動的な「演技」だけじゃないんだなということがすごく良く分かる映画だったとは思います。存在自体が何か重力のような引きつけるポテンシャルを持ってますよね。

映画のレビューであまりにも言われすぎてつい使っていまいがちな「深い」とか「考えさせられる」とかそういうのとは違ったかな。どちらかというと使いきりタイプというか、見ている間のエキサイティングを大切にした方がいい映画で、別に後々何か重要なテーマが自分の中に残されたりはしなかったです。それが悪いってことじゃなくて、鑑賞中の汚い笑いと最後の苦笑いの味わいをぼんやり思い出すぐらいが良いのではという提案です。

デヴィッド・フィンチャー監督。この内容で映像があまりにも良すぎるのが逆に悪ふざけっぽくて、途中何度かそのことでほくそ笑みそうになった。

 

嗤う分身

この感じ好きです!脚本も演出もセットも暗くて倉庫みたいなカビ臭さがして最高です!ちょっとテーマ的に複製された男と似ている部分があるけどこちらはそこまで不穏じゃないです。倉庫のマットみたいなしめった男が主人公で、思いを寄せる会社の同僚を望遠鏡で覗く趣味が非常にアレで良いですよね。もっと言うとこれはあまり人に言わない方がいいんだと思うけど、ヒロインのハナ自身が覗かれていることに言及する場面はより完全です。

ラストの展開はあちら側に持っていったのは正解だと思います。嗤えた方がいい。ただし、その根拠がかなり気持ち悪い行為の結果というのはやはりこの映画の通奏低音としてのカビ臭さに繋がってきてナンセンスさここに極まれりといった感じでたまりませんね。

もうあまりにもナンセンスさとして馴染みすぎてて昭和歌謡が挿入曲として使われていることに触れるのを忘れそうになったわ。あくまでナンセンスなので画に合ってないんですよ、この上滑りしてるその感じがゾクゾクするんです。

 

そしてこの映画の原作、ドストエフスキーの「二重人格」を読みました。

長い、まさに冗長。
くどくどくどくどくどくどと続く自分語り。何度でも同じことを言う。しょうもなさが侵食してこれを読んでいる自分もしょうもない人間なんだと感じるぐらい凄い。最後まで読む人間の気が知れない。読んだけど。

という風になるところまで含めて、主人公のゴリャートキン氏と同じように靴に雪が入ってグチャグチャになった時のような惨めさを体験できる優れたツールです。

執拗に描かれているところが良いです。

原作ではヒロイン(?)との交流は望むべくもない悲惨な状況だったのに対し、映画っちゅーもんはかわいい女の子が出なきゃみたいなところがあるおかげでいくぶん華やかでしたね。良かった良かった。

一般人格付けチェック(ウイスキー編)

マッサン、内容はいつもの朝ドラ王道展開ですけど、エリーがいることで新鮮みがあって楽しいですね。珍しく最初から夫婦ということもあって、物語にメリハリを付けようと思うとちょっとマッサンがクズすぎたりする場面も多いこの頃ですが。

僕もウイスキーが好きでして、ちょうどいま家に結構な種類のウイスキーが揃っているのでテイスティングをしてみよう!と思い立ちました。ヒマだったので。日曜日はみなさんヒマですよね。え?そうですよね?最近は『天使の分け前』というウイスキーが関わる映画を見たからベストなタイミングでもあります。

 

ウイスキー半ブラインドテスト

方法は、まずウイスキーそれぞれにA~Jのアルファベットをふります。次に、試飲用のプラスチックカップの底にアルファベットを書いた紙を貼り付けて、対応するカップにウイスキーを注ぎます。あとはカップをシャッフルすれば準備完了。

半ブラインドテストとでも言ったらいいかな。準備から自分でやるので、色なんかは準備の時に見ちゃうけど、意外とやってみたらどれがどれだかわからなくてちゃんとテストになった気がします。

ラインナップはこちら!

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1.アンノック12年・・・シングルモルト、ハイランドモルト、¥3500~

2.グレンモーレンジ・・・シングルモルト、ハイランドモルト、¥3000~

3.竹鶴ピュアモルト(ノンエイジ)・・・ヴァッテッドモルト、¥1500~2000

4.メーカーズマーク・・・バーボン、¥2500~

5.余市(ノンエイジ)・・・シングルモルト、¥1500~2000

6.山崎蒸留所限定シングルモルト・・・シングルモルト、¥1400

7.ニッカウヰスキー余市蒸留所オリジナル・・・ブレンデッド、¥2000

8.白州ヘビリーピーテッド・・・シングルモルト、¥2500(180ml)

9.余市12年ウッディ&バニラ・・・シングルモルト、¥2200~(180ml)

10.ボウモア レジェンド・・・シングルモルト、アイラモルト、¥不明(700mlなら¥3200)

シングルモルトはひとつの蒸留所の原酒のみを使用、原料はモルト(麦)オンリー。

ヴァッテッドモルトは、原料はモルトだけど複数の蒸留所の原酒をあわせたもの。

ブレンデッドはモルトの他にグレーン(穀物ウイスキー)も使用しているもの。

バーボンはトウモロコシをメインに、ライ麦、小麦、大麦などを使用したもの。

ハイランドやアイラというのは、スコッチ・ウイスキーの中で大きく4つの地方に別れる分類のうちの2つです。

そして、大体の市場価格を載せました。ウイスキーはどうしても熟成年数できっちりコストがかかるので、一概には言えないけどやっぱりなんとなくは値段順のランクというのはあります。寝かせたほうが角がとれてアルコール感が少ないまろやかな味になりがち。でも、お土産品はちょっと高めだったり、白州余市のコンセプト商品も希少性とか生産性の問題で高いという例外はある。

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結果(先頭に○と×、×のときは打ち消し線をして間違えたウイスキー名を書きます。)

×アンノック12年 → 白州ヘビリーピーテッド

×グレンモーレンジ → 山崎蒸留所限定シングルモルト

○竹鶴ピュアモルト(ノンエイジ)

○メーカーズマーク

余市(ノンエイジ)

×山崎蒸留所限定シングルモルト → 余市蒸留所オリジナル

×ニッカウヰスキー余市蒸留所オリジナル → グレンモーレンジ

×白州ヘビリーピーテッド → 余市12年ウッディ&バニラ

×余市12年ウッディ&バニラ → アンノック12年

ボウモア レジェンド

うう・・・4勝6敗です・・・これは残念な結果・・・

これがどの程度の結果なのかということですが、囲碁や将棋ができる!という人がある程度手順が覚えられるように、音楽家が楽器の良し悪しを聞き分けられるように、そのくらいのレベルでは簡単なテストだと思います。なので、ちょっといい成績じゃないですね・・・

味や香りの表現について

ピーティとは麦を乾燥させるときに使う燃料のピート(泥炭)の香り。燻製のような燻された香りがします。これがウイスキーのスモーキーフレーバーのもと。同時にこの泥炭がオイリーと呼ばれる石油臭さのもとにもなります。

ウッディは、熟成に用いる樽の木の香り。樽の木の種類で香りが変わる。ウッディさの他にもシェリー樽やワイン樽など他の種類に使用した樽を使うことで、フルーティーさやフラワリー(花の華やかな香り)、ドライフルーツの香り、バニラ香などがつくため、どの樽で熟成したのかはものすごく味に直結する。

その他に良く言われる香りとして、オレンジやレモンなどのシトラスの香り、沿岸部の蒸留所に多いソルティ(塩っぽさ)、ハチミツの香り・味、ミントや若葉のような爽やかな香り、などがあります。

 

考察・検討

ここからは考察についてです。もとい、言い訳コーナーです。

大きく分けて、2つのグループで間違いがあったと分析できます。

(1)山崎蒸留所→余市蒸留所→グレンモーレンジのグループと、

(2)アンノック→白州ピーテッド→余市ウッディ&バニラのグループです。

(1)のグループでは、主に口当たりの良さとイレギュラーな問題がポイントになりました。まず2つの蒸留所のウイスキーは、お土産用のノンエイジ品であり、あまり尖った個性を持たず飲みやすいブレンドがしてあると考えました。グレンモーレンジシングルモルトながら甘さとやさしい口当たりで結構好みのウイスキー。ある意味で近い部分があるということはできます。

しかし!それ以上に大きな罠がありました。グレンモーレンジに関しては今回かなり昔に買ったボトルの底の僅かな残りを使ったのです。これがあきらかにまずい。まずいということは安物だろう、おみやげのどちらかかな?ならばブレンデッドの余市かも。と思い、甘いものをグレンモーレンジに、バランスの良いものを山崎に、残ったまずいのを余市蒸留所と判断してしまったのです。悪役をニッカさんにおしつけてしまって大変申し訳無い。

実際にはニッカ余市のバランスは良く、山崎は甘く、グレンモーレンジは評価不能なのでした。

(2)のグループ、これはアンノックがわからなかったのは申開きのしようがないです。ここでキーポイントになったのが、余市ウッディ&バニラは実際にはあまりバニラ感がないことです。ウッディからくる強いボディ感を白州ピーテッドの強さと勘違いしてしまった。そして、アンノックが一番バニラ香がして、かつ甘かったのでこれを余市ウッディ&バニラと考え、苦しい言い訳だけど白州ピーテッドの白州らしい爽やかな部分をアンノックに当てはめた。

テスト後に名前を見てから味わうアンノックはとってもわかりやすくて、蜜の香りと甘さ。すごく優しい味。これをバニラと勘違いしたとはいえ、ほんと人間はイメージに左右されやすいもんですね。

 

正解したウイスキー

竹鶴ピュアモルト・・・香りがヒントになった。落ち着きのある華やかさが特徴的で、味の方はすごく素直で幅広く受け入れられそうな味。なんだかんだで口にあう。マッサンは本格派のピーティな感じが好きそうなわりには、彼の名前を冠したこのウイスキーは実にフレンドリーな味でした。

メーカーズマーク・・・まあバーボンだし余裕でした。こうやって比べるとものすごいアルコール感。かわいいボトルのくせにどぎつい奴。が!テスト終了後に加水して飲むと超オレンジの香り!これを使ったハイボールにオレンジを添えるレシピを公式でも推すくらいなんですが、これはなるほどという感じでした。上品なオレンジというよりは、それこそケンタッキー州のおてんば田舎娘が思い浮かぶようなはじけっぷりです。

余市・・・これぞマッサン入魂の味というようなスモーキーフレーバー。スコッチに数あるスモーキーなウイスキー達と違うのは、こればっかりは拭い去れない日本生まれの魂に刻まれた繊細さですね。樽と空気が優しいのかなあ。温かみがある。

ボウモア・・・これもスモーキー、ピーティかつソルティないかにもアイラモルト。カモメが飛ぶラベルのデザインが表すままの味。余市のスモーキーが逞しくも優しいのに対して、ボウモアは切なくてハードボイルドなスモーキーさな気がします。

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ひとつミスったんだよなあ。

実はもうひとつウイスキーがあって、オーヘントッシャンという今のところ僕が一番好きなウイスキー。大事にしてるので他のところに箱に入れてしまっておいたら参戦させるの忘れちゃった・・・。

とても都会的で洗練されたクリアな味がします。一方で草原のようなやわらかな爽やかさも。今回の成績から見て、どうも¥1500~¥2000クラスのバランスのとれた飲みやすいウイスキーが相応しい舌かもね。オーヘントッシャンはもう一段高いけど、飲みやすいからね。あとは白州の爽やかさも好き。熟成が進んだものより、熟成年数の若いやつがみずみずしい若葉のフレッシュさで夏にぴったりです。

 

そんなところで、自分が美味しいと思うウイスキーを楽しめるようこれからも精進したいと思います。普通です。

好吃電影

東京ごはん映画祭という幸せそうなイベントが開催中らしい。ところが!開催地は表参道、目黒、南青山、中目黒・・・クソッ、さてはブルジョアロハスなイベントか!

それでも、映画館は渋谷のイメージフォーラム。ああ、あの立地のイマイチな・・・ゴホン、、、いいや、ありがとう渋谷。文化の中心は今でも渋谷にあるよ。他のブルジョアな街は所詮箱庭、完成品が運ばれてくるだけで、何かが生まれる土地ではないんだ・・・

という完全なるプロレタリアート的偏見に満ちた卑屈な書き出しから始まりましたが、悲しいかな事実そういう気持ちがないと言ったら嘘ですね・・・

そんなごはん映画に惹かれ、向かった先は渋谷!ではなくTSUTAYA!!近所の!!!

食欲にのまれ、金銭にこだわり、怠惰に溺れるなんて卑しい子なんでしょう。

 

天使の分け前

ん~良かった、久々に打ちのめされない映画だなあ!と思ってレビューを見たらなかなか辛辣なご意見も多いようです。あれ?

そういうモラルや正義に関する内容としては、蒸留所のオーナーの「勇気がない」というセリフにとても納得。“模範的”映画であれば、金に目が眩むのを止めるのは正義感かもしれないけれど、このシーンでは度胸の問題でしかなかった。

善悪どちらに転ぶかというよりは、心がどうあるか、人が前に進む姿とは、という事だったんじゃないかなと思う。それが罪かどうかというのはその後に仕分けされる事で、社会を治めるためのシステムは、ある意味で人の心に備わっていない部分を補うものでもある。

懲役刑を免れ社会奉仕活動を命じられた主人公が、子供が生まれた責任感の芽生えをきっかけに、ひょんな事で参加したウィスキー蒸留所の訪問から人生の逆転を(ちょっと危なっかしく)つかみとる物語。社会背景は重いものがある一方で、話としてはわりとあっさりしていて、後半の清々しい部分とちょっぴりドキドキする感じが楽しい良い映画でした。

天使の分け前、イイネ。

 

花様年華

ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン主演。

大人。ダンディ。艶っぽい隣の奥さん。

社長秘書。妻は不倫。

雨。屋台。タクシー。

夜。プラトニック。

すごい・・・

 

 

すごいのに、チラっと写ったワンタンがサブリミナってその夜ワンタンスープを食べたなんて感想書けない・・・

 

バベットの晩餐会

こういうの見ると、何もないど田舎における信仰の必然性みたいなもの感じるよなあ。生活に必要なものに見えてくる。全く影がないわけじゃないけど、傷つかずに見ることができる温かい映画。

やっぱり晩餐会が一番のシーンだと思うけど、そこでの村人の誤解が唸る演出。得体の知れないバベットの料理に怯えて誓う「料理への無関心」。しかし心配とは裏腹に出てくるのは素晴らしい料理の数々。そこで村人たちはその誓いを破るでもなく、だんだんと料理に惹かれ、はじめは密やかに味わいを楽しみ、言葉ではなく表情と感情がほぐれていくその様で料理の美味しさを表現する。ここが凄い。信仰に基づく抑制が効いていることで贅沢な料理を楽しむ嫌らしさが消え、バベットの真心が引き立ついい筋書き。

ちょっといいなと思うのは、北欧のあの乾燥した風土。乾いた魚、パンの長期保存、キッチンに常備できるハーブ。あのヨーロッパの羨ましいキッチンは乾燥した気候があってできる事だよね。反面、新鮮な食材に乏しく水は貴重で料理のレパートリーも少ないという大きなマイナスポイントがあるんだけれども。

 

恋人たちの食卓

 ・・・お父さん!

料理の鉄人である父と、その娘の三姉妹の物語。冒頭の調理シーンのうまそうさは猛烈なものがあります。しかし、意外と本当に味わって食べるシーンは少ない。なぜなら彼女らは心ここにあらずと言った体だから。

という流れで恋人たちの物語が始まります。あーあーあー・・・というイベントの多い一家だけど、海外映画に共通して感じるサバサバ感がありさっぱりとしている。わりと面倒くさい状況に追い込まれている気がするんだけど、展開に緩急があってそこまでくどくない。

すげえと思ったのは子役の珊珊(シャンシャン)。いい演技だこりゃ。表情がいいね、屈託のない自信にあふれてるというか。おじさんが弁当持ってくるところ、さっきまで食べてた弁当を自然に避けて、おじさんが机にひとつひとつ器を並べるのを待つ珊珊の顔。地味!だけどリアル!

バスのシーンでお金を見せつつバスが来たから・・・の流れ!OLか!友達にメニューの希望を取るシーンの「あんたは!」とかも熟練の演技ですね。

台湾、日本の物がチラチラ見えますね。トトロのポスターとか、「ハナコ」って何かの店?とか。旅行で行ったけど、飯の作りが日本人と通じるところがあって馴染みやすい国です。そんないろんな国行ったことないけど。丼ものとか、甘辛い味とか。

薬膳の基本は「能・性・味」のバランスらしいです。そして「色・香・味(スー・シャン・ウェイ)」の完璧な料理たち。最後に感じる味とは、人生の・・・

いい映画でした。

 

* * *

ここまでは、ごはん映画祭で上映されている作品。次のふたつはマイチョイスごはん映画です。本当はたまたま最近見ただけです。

 

青いパパイヤの香り

タイトルからかなり危険な匂いがするのですが、意外と凄いことは起こらない。

でも、やっぱり危険だよなあ。10代の子供を未熟なパパイヤ<女性>として描き、しかもそのパパイヤと寄り添う映像というのは・・・これをエロスと言ってしまうのは憚られるよなあ。いやでもパパイヤの汁とか種とかヤバイよな、でも何も変なことはさせてない。その辺の絶妙なバランス感を持った作品を監督デビュー作としてぶち込んでくるあたり、そりゃ話題にもなるわ。

惜しむらくは、これを今のカメラで撮ったら一層ヤバイ事になると言うところかな。原作が原作だけに色々と言われるけど、『ノルウェイの森』はすごく良かったと思ってます。あれはとにかく絵が綺麗だった。どちらかと言うと内容が抑え気味で風とか雪とかドライな印象がある映画だけど、青いパパイヤの香りは湿度の高い画だから、今度またこういう汗ばむ映画を撮って欲しいな。

女中のいろはを教わるシーンの炒めもの美味そうだった。アジアはほんと飯が美味そうでいい。

 

クスクス粒の秘密

衝撃の最後。なによりも悪いのは日本語版パッケージのタイトルロゴ。何しあわせのレシピ風ハートフルコメディ映画を気取っているんだその間接照明的エフェクトはなんだ!!!!

こっちが一生懸命愛そうとしているのにこいつらときたら・・・やたら焦燥感が募り心臓が締め付けられそれでもきっとこの辛い曲面を乗り越えて最後まで見届けるぞと誓ったのになんで・・・・・・・・・・・

見終わった後に残る空虚な喪失感とぷにっとしたお腹の映像。

まあクスクスは食べたくなったけどそんなに手軽には食えないしな。あと劇中の港でとれた魚の死んだ魚感は名演ですね。見事に死んだ魚だった。(貶してるわけじゃないマジで)

 

 * * *

こんなところで、ひとまずごはん映画は締めたいと思います。ん?下の映画?は劇場で見た映画ですよ。鰻?何?

 

レッドファミリー

韓国にいる北朝鮮工作員の話。コメディかと思ったらヒューマンドラマだったパターン入ります。南北問題と家族の問題を絡めたストーリーが良く出来ているし、何より設定が面白い。設定の面白さでコメディ色を付けようと作り始めたら言いたいことが沢山あって、こんな風になりましたという印象かな。そのコメディ色の名残が隣の韓国人一家のオーバーなクズさ加減に残っています。

して、家族というテーマなんですが、これは一度家族を失ったり、あまりいい状態じゃない人だったり、あるいは家族と離れて暮らす人のほうがよりリアルに刺さってくる映画なんだと思う。じゃあ僕は特に大きな問題のない家族と暮らしていてどうなのかというと、それこそその家族の大切さを実感していないんだと思うんですよね。

この両者の隔たりというのはすごく大きくて、これが解決しない南北問題に繋がってくる。映画の中では若い世代に解決を託していたけれど、それはそれで人任せだなあというのが一応まだ若者に分類される(と信じている)僕の感想でもあります。ある意味でこの感想こそが家族というものを理解していない証拠かも。当事者意識の欠如。

なかなか説教臭い映画かな?という説明をしちゃっているかもしれないですが、それはそうでもないです。工作員の“レッドファミリー”は結局その家族を二重の意味で失うし、隣人一家もついに家族愛を実感するには至りません。キャンプの笑顔と船上での涙がただ悲しく、いくらベタでもラストの救いがあって本当に良かったなと思わざるを得ません。

しかし冒頭の鰻よかったなあ。当然日本のうな重の方が100万倍うまいだろうと思ってるんだけど、見方によってはゲテモノのうなぎをああやって豪快に焼いてたくさん食べるのやってみたさある。

 

そこのみにて光り輝く

最後の 昭和としての北海道。という舞台設定をたまに見ますね。’10年代に残るレガシー。

あうあーお姉ちゃんメンヘラ・・・?と思ったらそんな事無かった。よかった。最近はあれですよね、綾野剛みたいに魂抜かれた系俳優人気ですよね。佐藤健斎藤工西島秀俊・・・そういう不健全さ嫌いじゃない。

お姉ちゃんの部屋、案外かわいい物があって良かったです。その辺女性監督っぽさあるかも。結構そういうタイプの人でもかわいい物好きなのリアルだし良いですよね。一方でお姉ちゃんがお父さんの・・・という痛々しいシーン、男としてはあそこまでは動揺しないかなという気もしなくもない。ただ哀しみが積もるだけで。

途中からお母さんがおかしいというふうになるけど、なんか自然におかしくなったよなあ。最後の方ひどかったな。

全体としては、人の営みのどうしようもなさとその裏側の美しさみたいなところがきらめいている映画かな。うまく例を出すのが難しいんだけど・・・達夫が酔って千夏のいる店を冷やかす場面、あの笑いが痛ましくて。傷付いた自分を隠すねじれた優しさがうう。浅い日差しがチラチラと反射する水面とか、瞬くネオン、草木の隙間から漏れる光みたいな、そんなイメージ。全体にかかる影とか闇にうかぶ仄かな光。筋書きとタイトルから受ける印象よりずっと優しい物語だった。

 

* * *

なんか凄いな文字だけでこんなに書いてしまった。サムネイルでもあるともうちょっと読む気になりそうな記事になるのかな。でもクリエイティビティがないというか適当に画像引っ張ってきていいものかというところで面倒になりますね。

もうお腹いっぱいで書けないので残りの最近見た映画はこんな感じ。 

キック・アス2、AKIRA千年女優るろうに剣心 伝説の最期編

あとはなにかあったかな?わからないな。です!飽了!

熊本一人旅

やっぱりお金があったら車はほしい。

昔の人に比べたらそう感じるのが遅いんだろうけど、本当に車が運転出来ないときからしたら翼でも生えたかのような自由さがある。

さすがにマイカーとはいかなくても、旅先でレンタカーを借りてドライブするのも気持ちがいいしいろんなところに行けて楽しいです。熊本は特に、一人なのに思い切って車借りたのがとてもよかった!なぜなら阿蘇ドライブ最高だから!

一人旅の参考にスケジュールを紹介します。

1日目

12:15 阿蘇くまもと空港

12:40 リムジンバス

13:25 JR熊本駅・昼食・駅前ホテル

14:30 熊本城

16:30 JR熊本駅(新幹線口)でお土産購入

2日目

07:00 ホテル朝食

08:00 駅前レンタカー

10:00 大観峰 [1.5h]

12:00 阿蘇神社 [20min]

12:30 水基巡り(参道)[10min]

13:00 草千里・昼食 [1.5h]

15:00 白川水源 [40min]

16:30 火の山温泉どんどこ湯 [45min]

18:30 レンタカー返却

1人だから時間のかけ方が偏ってる。飯はパッパと、カフェ寄らないし土産も駅で。

しかし最近1記事のボリューム増えてるな・・・本意ではないけど性格が出ちゃう。

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ああんチラ見せ

熊本城 武者返し!

風格ある名城なのはモチのロンなのですが、城に気を取られて見逃すともったいないのがそう石垣。入り口からその重厚で堅牢なまさに要塞と言える圧倒的石垣が出迎えてくれます。その他写真を含め様々なポイントの石垣に見どころがある城です。

熊本駅から市電で城に向かう場合、「熊本城・市役所前駅」で降りることになると思いますが、そのまま北に向かって一番近い入り口に向かうのではなく、お堀沿いを南西方向に進んだ先にある櫨方門(はぜかたもん)から入城すると、一番要塞感のある石垣を楽しむ事ができます。

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本丸御殿!ホンマルゴテン!

新しい建物だからといって舐めてはいけません。確かに内装は所々和風居酒屋か和風モダン旅館みたいな感じではありますが、この昭君之間(しょうくんのま)はきよまさ君の幼馴染のしょう君の部屋というわけではなく、格式高い藩主の対面所。復元とはいえこれはいい仕事してますねえとしか言い様がない素晴らしい建築です。

食事など

1人で旅先のうまいもの食おうとすると、ラーメンになりがち。今回何食たべたかは秘密です。ウップ腹が。くまもとラーメンは焦がしにんにくの風味が特徴なのかな。

そこで活躍するのが、ホテルの朝食!観光地だとご当地グルメがいくつか入った定食を出していたりすることがあります。だご汁とからしれんこんが食べられてよかった。からしれんこんうまい。でもお土産は要冷蔵。からしれんこんは熊本でたべなっせ。

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大観峰

名付け親は徳富蘇峰。ああああいい景色だ・・・いい景色だ・・・

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フシューいい景色だ・・・

阿蘇山ちゅーのは、巨大カルデラ地帯でして、タテ・ヨコ20km四方くらいの範囲を指すそうです。広い・・・これだけ広いので、外輪山の内側は田畑と市街地。そしてカルデラの中心にいまも噴煙を上げる活火山である中岳を含む阿蘇五岳がある。

大観峰は、その外輪山にある見晴らしのいい山。

ここに来るまでの道もよくて、空を走ってるみたいなんですよ。青い空と秋のすすきと田んぼのパッチワーク、奥にそびえる阿蘇五岳。パーペキ。こんな風景なかなかないよ。風も気持ちいいんだこれが。

ちょっと霞がかかってはいたけれど、とにかく晴れてよかった。天気がとても大事な観光地ですね。天気が良ければ絶対におすすめな阿蘇です!

この後一路阿蘇五岳は草千里へ。阿蘇神社に立ち寄り参道の水基巡りの道をサクっと散策。

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あか牛 うまい牛

おっと牛肉だ。ウワーイ。求めていた牛肉、この系統です。赤身がうまいやつ、これが欲しかったんですよ。噛みごたえがありながら、上品かつ独特の香味。まあそんなに裕福でもないし一人旅だから良い肉ってわけじゃないけど、草千里を眺めながら食べる焼きたてのあか牛は格別でした。

なお、帰りの熊本空港であか牛ハンバーグを食べました。こちらはよりあか牛ならではのうまい味が!2回も食ったよあか牛。

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草千里ヶ浜

大観峰の爽やかな眺めも良いですが、こちら草千里はより大地の息吹、火の国熊本をガツンと実感することができます。

この草原、歩いて隅々まで見ることができるんですよ。大自然まっただ中。いくつか丘もありそれぞれの眺めも良く、写真の左側にはぽっかりと口を開けた中岳が見えます。浜というのは、季節によって大きな水たまりができるらしいから浜というようです。画像検索するとえってくらい水増えるみたいですね。

前述のとおり阿蘇山というのは外輪山と阿蘇五岳の広い地域をさす地名なので、「阿蘇山を登る」といっただけではターゲットが定まっていない事になります。中でも外輪山の大観峰烏帽子岳の山麓にある草千里、そしてロープウェーで火口を渡る中岳の3箇所は駐車場が付いている代表的な観光スポットです。

御嶽山の噴火の翌日にここに来ましたが、阿蘇山は噴火レベル2です。そんなわけでロープウェーも休止していたので、今は阿蘇五岳ではこの草千里がメインといえるんじゃないでしょうか。

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白川水源

草千里を見終わった跡、見逃してたボルヴィックみたいな山、米塚を見に少し戻ったり、中岳のロープウェー乗り場をちら見したりして南下。熊本駅方面とは逆に少し行くと白川水源があります。

いやまじきれい。熊本のコンビニではサントリーの天然水は南アルプスではなく阿蘇の天然水です。阿蘇にはとてもいい水があるのです。

空の中のような眺望、山々と大草原、荒々しい火口も良いですが、水のせせらぎもまた素晴らしい。あまり大々的にPRされてなかったけど、時間があったら寄ってみてくださいな。

その他は・・・

この日は最後、阿蘇カルデラの西の端にあるどんどこ湯という温泉に立ち寄りました。火山だからね。なかなかお湯も面白くてなにより広い!露天風呂付き!いくらなんでも癒やされすぎだろ今日と思いつつ。

後はお仕事の方で馬刺しを食べたり街で飲んだりラーメンを食べたりしました。帰りの飛行機からはうろこ雲の広がる秋空を眼下にそこはかとない郷愁と胃のもたれを感じながら東京に戻りましたとさ。

iPhone6がダサい

iPhone6がダサいのでそれを解説します。

ネット上のiPhoneのデザイン論争というのはどうしてもアップル信者とAndroid派の煽り合いみたいになって的を射ない感じになりがちだし、ガジェオタはあくまでメカとしてのデザインセンスで語る人が結構多いから、いまいちピンと来ないんですよ。

だからこういうところで一方的に書いてしまうのが一番!

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左から4、5、6の順です。

巷では4(4S)が最高傑作だとする声が大きいように思いますが、僕は断然5(5S)ですね。4も確かにメカ的なカッコ良さはあるけど、5の2001年宇宙の旅モノリスのようなソリッド感が完璧。機能面で見ても、4の画面では小さすぎるし両面ガラスというのは重すぎた。

薄さも、5でここまできたか!という感があってよかった。6は更に薄いけど、それよりも大型化のインパクトの方がでかくて4から5の変化程は感じない。

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そしてこれは本当に個人的な趣味の問題だけど、黒×シルバーがあまり好きじゃないですね。6はスペースグレイって色だけど、これシルバーみたいなもんだよ。なんというか、シルバーは工業製品感?が出てきていやだなあ。

側面も5が一番シンプルじゃないかなと。何より黒で統一されてるのが好きなんだけど。

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背面、4のガラスの評価が高くて5の所謂ツートンが不人気。でもここにおいても、僕はツートンいいと思ってます。4のガラスの厚みと重さが無理している感じがしてそんなにスマートに感じないんですよね。同じガラス部でも5の方がのっぺりした黒で薄く見える。大体ツートンというネーミングセンスなんなんだ。それじゃ色目の違いしか表現できてなくて、どちらかというと素材の違いが重要だと思うんだけど。

まあでも、確かに背面の素材が1種類であって欲しいという好みも理解はできます。

そして6、アップルの広告の写真は嘘ですよね。もっと黒っぽくなってるけど、全然シルバーでしょ。肉眼でもこんなもんですよ。黒っぽく見えるのは角度と光源がすごくシビア。

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満を持してご説明します、6の最もダサいポイント。

通称Dラインと言われてますが、このアンテナ用のラインの酷さ。5のツートンも同じ理由でそうなっていて不評だったわけですが、今回のこの酷さは比較にならない。

製造中のマスキングかと思うレベル。しょっぱい樹脂製のラインが太く目立つ明るい色でのっぺり、しかも少し段差ができる形で主張している。側面から変なところで直角に2又に別れるのもなんじゃこりゃとしか言い様がない。僕は体操服やジャージによくある白いラインに見えて仕方がないです。あとはなんだろう、ハチマキとか?

あ、フォルクスワーゲンのUP!って車がカールおじさんに見えるのとも似てる。あれは意図的だしギリギリのラインで一周回ってかっこかわいい?冷静に見てダサい?の境界線を攻めてたけど、今回のこれは、なあ。

ところでディズニー映画の『カールじいさんの空飛ぶ家』の原題が『Up』なのは偶然なんですかね。

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こうやって書いていくと、話を盛るためにイチャモンばかりになるきらいがあるよね。上に書いたのは個人的にはとても重要な部分。その他のよく言われがちな批判についてはできるだけフェアに考察します。

●大きすぎる、指が届かない

実際、いままで5を使って来たこともあって片手で指が届かない事にはかなりの違和感があるけど、たぶんこれっていま大部分を占める大きいスマホと5とは根本的に使い方が違ったんだろうね。だからもうちょっと使って慣れてみてからの判断でもいいかなとは思ってます。

今回導入されたホームボタンをダブルタップすることで画面が半分下に降りてきて片手でタッチ出来る機能、これを使いこなさないとダメ。ただこの機能ってかなりダサいけどね。アップルとは思えない強引さ。国内メーカーなら実利優先で迷いなく実装するだろうけど。OSもそうだけど、iPhoneはアプリも指が届く前提で作られてる物が多いからこれは根深い問題かもしれないな。

Androidを使ったことがないからよくわからないんだけど、下の方にホームボタン以外にもボタンあるよね。あれの有る無しが大きいんですかね。

●丸みを帯びたデザインの賛否

良くも悪くもかな。この大きさなら丸くせざるを得ない。それは確か。

あと、デザイン優先で我慢してたけど、5でも丸いほうが持ちやすいだろうなとは思った。5のサイズならデザインを優先できたと言うべきか。

あとやっぱり5より6のほうが先進的には見える。ここから再びソリッドデザインには戻ることはないだろうな、というのは強く感じる。

●前面のガラスが側面付近でカーブの賛否

良いと思う。これがあるおかげで、5よりも新しいスマホだなって感じが出てる。でも、これ届いてすぐベッドの上に置いたらガラスと金属部分の境目に綿が入って取れなくなったんですけど・・・隙間・・・

ディスプレイと言う意味では、ベゼルも狭くなっていい感じです。

●ホームボタン

なんか変。ブラックだけだなこれ。5Sで指紋認証搭載になってから、ボタンが平らに、ブラック色は金属リングが黒色だからぺたーとした見た目になってる。

なんか変ってだけでそこまでじゃないとは思う。でもなんか押し心地があんまり良くないというか、ボタンのキワにこれまたホコリとかゴミが入りそうな感じがするな。

指紋認証自体はすごい認識率が良くて良い。でも、これにするとスリープして復帰するとき、n分以内であればロックかけない設定ができたのができなくなるんだね。今後ApplePayとかでは厳密なセキュリティが要求されるだろうから、そういうところにつながるんだろうけど。

●カメラレンズが飛び出てる

酷いですよね。まじかよ・・・です。

でも、机の上に置いた時そこまでガタガタするかというとそうでもない。それでレンズへのダメージがどうなのかはわからないけどね。気になる人はケースを買うとき、薄すぎるのを買うとレンズのでっぱりをカバーできないので要注意。

●滑りやすい

うーん、確かに背面サラサラしてるし大きくて握りが甘くなりがちだから確率的には滑って落としやすいかもしれないけど・・・前からしょっちゅう落としてたよね。逆にスマホほとんど落とさない人すごい。真似できない。

5は厚みがジャストだったのもあって裸で使ってたけど、今回、滑り対策よりもダサい対策でカバー買ったよ。とりあえず安物で繋いで良いのが出るの待つ。ヨドバシで大量のカバー売ってたけど良いのほんと少ないよ。

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まとめ

・iPhone6はダサい。

・しいて言えばシルバーかゴールドの方がいい。前面が白なので。

・でかい。

・来年6Sで改善するといいね。

・頻繁に買い換えない人は5Sを大事に使ってください。

・あえて5Sに買い換えるのは勧めはしません。新しいもの好きとしては。

Android機もいくつか見たけど、樹脂パーツってやっぱり安っぽいね。ケータイって本来そうだったんだけどさ。求め過ぎかな。

・いやでもカシオのW43CAとかかなりいい色してたけどな。厚みが必要なのかな。

・ひょっとしてまとまってないかも。

以上です!