読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

A5のノートパッド

ブログ

本当はコンパクトな記事も書きたい。

文具の紹介です。小さいメモパッドだと普段ロディアのメモとか使ってるけど、方眼すきなんですよ。

ロディア No.11 方眼罫 ホワイト 3冊セット

ホワイトはロゴもグレーでかっこいいけど長く使ってると汚れが目立つ。手垢というか茶色っぽく汚れるから清潔感がアレっすね~。それでもホワイト使ってるんだけど。

 

マルマン レポートパッド 5ミリ方眼罫 A5 P164A 10冊セット

f:id:Yoida:20160602221531j:plain

で今回のおすすめはこっちのマルマンREPORT PAD A5

もう表紙に「A5サイズが使いやすい!」って書いてあるけど、まさにその通りで狭すぎずでかすぎず。自分の頭の中を整理するのにちょうどいいサイズ。僕はA5サイズでものを考えているのか。

で、サイズ感としては紙の寸法はもちろん重要なんですが、これのいいところは枚数。40枚って比較的少なくて、持ち運びやすい。重くもない。

A5サイズ以上だとデスクで使う想定のものが多くて、100枚くらいのものが多い。そういうのはどっしりしてるんだよね、表紙に高級感があったりはするけど。

f:id:Yoida:20160602222454j:plain

中身はこんな感じ。

方眼もうすく入ってる感じでスマート。書き味はマルマンさすが、スムース。スマートでスムース。どちらかというと、ほんのわずかに厚めの紙かな。60g/平米と書いてあるけど、すんませんその辺の知識ないです。ツルっとしててほとんど滲まないタイプの紙です。

写真は新しいやつなんだけど、この前のやつは表紙ちぎれちゃったんですよね。でもそれはそれで使いやすかったから、もう最初から表紙破っちゃってもいいかもしれないね。

f:id:Yoida:20160626111434j:plain

使用サンプルを探したけど、だいたい個人情報か仕事だから公開できそうなのはこれくらいで…これはブーツのカビ根絶のために徹底的に戦うという気持ちの表れです。

というわけで次回はブーツのカビ対策についておすすめ製品を紹介しましょう。

食巧不食飽

旅行

2度目の台湾旅行でした。

とにかく飯がうまいので台湾大好き。東京から行きは4時間、帰りは3時間。英語も台湾語もほとんど喋れないけど全然大丈夫だし、タクシー超安いし最高な台湾です。

前回の記事(排骨飯 - そこぬけ九份 - そこぬけ)でも食事かお茶の話でしたが、やはり食事ですね。

 

担仔麺(梅子餐廳:台北市林森北路107巷1號 六条通口)

f:id:Yoida:20160530211433j:plain

梅子は有名店中の有名店。わりと庶民的なのかな、しじみの醤油漬けとかゆでたエビとか名物らしいけどちょい独特さもあるね。

で、写真は担仔麺(台:ターアーミー/日:タンツーメン)というやつで、これめっちゃうまいっすね。台湾飯でもわりと定番で、帰り際にも桃園空港の地下のフードコートで食べたくらい気に入った。

エビ出汁スープに中細麺、濃くて強い味付けの肉みそがのったこってり麺。日本以外のアジア圏は麺にコシがないのでどうしても物足りなさを感じることがあるけど、これはコシではないけど小麦のグルテンが仕事してるので食べごたえがある。

小さな器で供される料理なんですが、ついどんぶりでくれと思ってしまううまさ。しかし台湾には食巧不食飽(飽きずに美味しく)という哲学があるそうなので、こちとら日本人、粋な食事なら受けて立つってなもんですよ。

 

胡椒餅(炭錢胡椒餅新北市淡水区中正路258号)

f:id:Yoida:20160530211639j:plain

うまああああい

前回の旅行では目の前で売り切れて涙をのんだ念願の胡椒餅(フージャオビン)。炭火の香りが店の外まで漂ってほんとうに食欲をそそる。胡椒餅は小麦粉生地で肉あんと葱を包んで窯の内側に張り付けて焼き上げた料理。この肉の具合がたまらん。この店はかなりの粗びきかつホロホロとほどける肉質で実にジューシー。もも肉とバラ肉があって、どちらもうまいけど僕はバラ肉のコクが好きかな~。炭火の香りも強くて香ばしい!

 

胡椒餅(福州元祖胡椒餅台北市和平西路三段109巷2弄5号)

f:id:Yoida:20160530211913j:plain

同日に胡椒餅2軒目いきましたね。食巧不食飽の精神を早々にかなぐり捨てます。

さっきのは淡水でちょっと遠いけど、こちらは台北。

龍山寺の近くで観光がてらに丁度いいのだけど、店のある路地裏の雰囲気がなかなかにディープ。注文すると番号札をくれて、「アトナナフン!」などと教えてくれます。

最初は人通りの少ない薄暗い裏通りという印象だったのに、焼き上がりが近づくにつれ増える人々。見た感じでは地元の方が多いようで、高まるモノホン感。

f:id:Yoida:20160530211904j:plain

見てください、焼く前のプリプリプクプク感たるや。

淡水の店より、ミンチは細かくて味にまとまりがあります。そして皮が厚めでパンのようなふっくらとした触感とやわらかい甘みがほっこり美味しい胡椒餅

なかなかうまいですが、やはり僕は淡水の胡椒餅がオススメかな~。イヤ、ここがNo.1だという声もあるようですが、淡水はなんといっても肉がうまかったからな。アイスバイン並みのうまみ凝縮ホロホロ肉にやられましたよ僕は。

 

銀絲捲(彭園:台北市林森北路380號)

f:id:Yoida:20160530212031j:plain

夕食に湖南料理の店に行きました。中国八大料理のひとつ。

一般的には、湖南料理四川料理よりも辛いものだと聞いていたんだけど、この店では辛い料理1品も食わなかったな。メニューもみたけど・・・誤解もあるのかな?

写真は銀絲捲(インシージェン)というまあ、揚げパンみたいなもの。ヒモみたいな生地をぐるぐる巻いて揚げる料理。この店はこういう巻貝みたいな形だけど、よく見るのはコッペパンみたいな形のほうかなあ。

で、違うのは見た目だけではなく、味もその辺のより一段上。生地がきめ細かくて繊細な甘さ。ふわふわ感もあって非常に上品。油臭くないというか、きれいな油使ってそうな感じ。

この店は全然スイーツの店とかじゃなくて普通にレストランですよ。炒め物とか、エビをレタスで包んで食べるやつとかね、何食べてもうまい。メロンスープという衝撃のメロンくりぬき挽肉スープを味わったりもしました。

 

餛飩麺正老牌米粉湯:台北市長春路356號

f:id:Yoida:20160530212055j:plain

朝食はブラブラ散歩しながら探した。台北は家にキッチンがなかったりすることもあるようで、朝食は外で食べる人が多いんだとか。いたるところに朝食屋があって、Googleマップとかでもホテルの周りにおびただしい数の☆4があってすごい。

ここはですね、24時間営業という頼もしい店。隣の店も台湾粥とかその他取り揃えてる24時間営業店(洪記豆漿大王)なので超便利っすね。

写真はワンタン麺(台:フントゥンミェン)。うまいね~。麺は、どん兵衛の生めんVerという感じかな。どんぶりいっぱいだったらアレかもしれないけど、朝ごはんでこの丁度いい量最高。ほかに、肉絲米粉という担仔麺の肉みそがのったビーフンも食べた。これもうまい。

台北の朝、道端に据えられたステンレスのテーブルと丸椅子で少し汗をかきながら食う朝食はマストですよね。

 

ということで、イチオシ台湾飯をご紹介致しました。あ~うまかったな胡椒餅・・・

 

大阪の世界一でかい墓

旅行

大阪出張にかこつけて、GW初日に大仙古墳仁徳天皇陵)に行って参りました。

大阪旅行というとグルメかUSJなので一人で行っても特にすることないんですよね。難波も梅田も北新地もお初天神日本橋ももう何度も行ったから目新しさもないし。

そこで、本来縄文時代びいきで、色気のない弥生~古墳時代はあまり気合の入らない僕ですが、古代ということで一度は見ておきたい大仙古墳に行ってみることにしました。

これから紹介する古墳は5世紀前後に築造されたものです。初代天皇神武天皇即位の紀元前660年より下ること約1000年、蘇我氏聖徳太子が活躍する飛鳥時代から約100年前の築造物。僕が好きな縄文時代からは最低十数世紀離れてるわけで、つまり土器や土偶と埴輪をいっしょくたにする事はあまりにも雑なわけでフンガイしております。古墳だけに。

 

最近こそ古墳ファンの存在が明らかになってきましたが、陵墓の築造は昔過ぎて基本的に山にしか見えないし、前方後円墳の特徴的な鍵穴形はヘリとかじゃないと見られないので、エンターテインメント性が著しく低い。築造当初はきれいな石葺きがされていたり、無数の埴輪が並べられていていかにも儀式的な雰囲気があったと思われますが、現在は鬱蒼と樹木が生い茂る小山となっていることがほとんどです。

意外にもアレ古墳だったの?という場所も多いですけどね。すでに宅地開発がされていたり、公園の一部だったり、神社になってたり。

 

大仙古墳があるのは大阪府堺市です。西日本のすごいのは、この堺市から東にずずとGoogleマップなどを見ていくとまあ古墳の多いこと。奈良の平城京周辺の古墳まで辿り着いたら、今度はまっすぐ北上して京都まで来る。そうすると京の都の西側にこれまた古墳が並んでる。

大仙古墳の地域にある古墳を百舌鳥(もず)古墳群と総称します。今回はこの古墳群の代表的な古墳を巡りました。

 

1.上石津ミサンザイ古墳履中天皇陵)

生垣のレッドロビン?でしょうか、古墳の新緑とのコントラストがきれいですね。

f:id:Yoida:20160501164835j:plain

古墳の名前ってのがまたややこしいですね。学術的名称(教育委員会などが使用)と、地図等でよく使用される(天皇名)陵/古墳という一般的な呼び名、そして宮内庁が治定する名称の3種類くらいがあったりする。そしてこれらの混合もあってめちゃくちゃ。タイトルは「学術的名称(一般名称)」という風に記載しています。

f:id:Yoida:20160501164842j:plain

石碑には「履中天皇百舌鳥耳原南陵」と彫ってある。「百舌鳥耳原」については後述。

基本的に宮内庁が管理している陵墓は立ち入り禁止かつ歴史調査すら行われていないことがほとんどです。写真で分かるように、鳥居=神様の通り道しか設けられていない。

この陵墓が履中天皇のものだとしているのは宮内庁ですが、履中天皇仁徳天皇の第一皇子であるはずなのに、仁徳天皇陵よりも築造が古いようです。日本書紀の記載も時系列的な矛盾点が多く、この辺りの調査をしっかり始めてしまうと宮内庁が正としている歴史がいろいろ書き換わりそうですね。別にそんなことで国家転覆だなんだという人はほとんどいないでしょうが、なんとなくバツが悪いのか21世紀になっても大規模調査には踏み出してないのが現状です。

 

2.いたすけ古墳

廃墟感あふれる趣深いエントランス

f:id:Yoida:20160501172535j:plain

こっちはいたすけ古墳としか呼ばないのね。さっきの説明はなんだったのか。

ここは非常に自然を感じる古墳でして、秋は紅葉が素晴らしいそうです。今回、なんとタヌキと遭遇しました。

f:id:Yoida:20160501173003j:plain

周囲は濠が掘ってあるわけですから、この古墳の上にひとつの生態系が!

しかしこの壊れた橋はなんなのか・・・橋脚がコンクリート、橋桁は木造支柱にアスファルト舗装というありあわせ感。なぜか解体はされていない。

f:id:Yoida:20160501173700j:plain

ところで古墳というのは住宅地にいきなりあったりする。周辺住民にとっては子供近寄るべからず的な場所であり、水質によっては異臭が発生したり、虫や蚊の発生源でもあるわけで、古墳のある生活というのはどんなものなんでしょうか。

一方で、このいたすけ古墳住民運動によって宅地開発から免れ、全国でも文化財保護運動のきっかけになった場所でもあるらしい。当然シンボル的な愛着もあるだろうなあ。

 

3.百舌鳥御廟山古墳御廟山古墳

前方部のセクシーな角が楽しめるアングル。左奥には奥ゆかしく後円部のまるみが。

f:id:Yoida:20160501174136j:plain

宮内庁は「百舌鳥陵墓参考地」に治定。参考地ってなんやねん。

堀を巡る遊歩道に小さな神社がありました。

 

4.大仙古墳仁徳天皇陵

圧倒的スケールを誇る大仙古墳。まあ平地で見てもよくわからん。

f:id:Yoida:20160501175117j:plain

歴史の教科書に載ってる一番有名な前方後円墳ですね。

世界3大陵墓にも数えられ、ギザの大ピラミッド、秦の始皇帝陵墓(兵馬俑)を抜いて世界最大の面積を誇る陵墓です。でかい。

f:id:Yoida:20160501175528j:plain

二重の周濠による距離感、厳か度MAX!

宮内庁では「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」と呼称。

前述した「百舌鳥耳原」という言葉について、説明の看板がありました。

まず、ここの地名を「百舌鳥(もず)」といいます。最寄駅は「百舌鳥駅」。その由来がすごくて、この大仙古墳の築造をはじめたところ、森から1頭の鹿が走り出てにわかに倒れたそうな。人々が調べてみると、鹿の耳の中から1羽の百舌鳥が飛び去り、鹿の耳の中は食い裂かれていた(!!)。これにちなんで、この土地を「百舌鳥耳原」と名付けたとのこと。

出ました故事に突然登場しがちな無駄バイオレンス逸話。

事件自体がショッキングだし、あまつさえそれにちなんで地名にしちゃうという。ちなむ?普通?

まあ完全に憶測ですが、鳥はよく神の使い的な扱いをされることを考えると、鹿1頭が築造にあたっての神の賜物であるという慶事としているのかもしれないですが、昔の人の考えること理解できね~ジェネレーションギャップまじやばくね。

 

さて、JR阪和線・上野芝駅から1時間半ほどかけて徒歩で巡りました4墳墓。これだけ近くに密集していると、一つ目の古墳から次の古墳の森がちらと見えたりして、古墳ラリー感が楽しい旅でした。紅葉の季節が美しいらしいというのはひとつの発見だったので、機会があれば古墳の紅葉を撮りたいですね。

 

おまけ

僕が古墳巡りをした前日、興味深いコンテンツがアップされていたようです。

srdk.rakuten.jp

srdk.rakuten.jp

みなさんも是非モテカワ古墳コーデで古墳ツアーに出かけてみて下さい。

5度目のiPhone交換-iTunesバックアップのすすめ

ブログ

慣れによるミスってあるよね。

iPhoneの交換は5度目、iPhone6にしてから2度目の交換です。

 

またもやiPhone6を割ってしまいまして。朝起きてちょっとだけ強めにテーブルにiPhoneを置いたらピシィ!といきました。ダメージがたまってたのでしょうか。

例によって画面保護フィルムは貼ってないので、ポロポロガラスが落ちる。仕方がないのでとりあえず丁度いいサイズのポリ袋に入れて上から操作という応急処置。

前回同様、アップルストアより予約不要のクイックガレージの方がはやく交換できるので、クイックガレージで交換。

まさに特筆すべきことなしといった感じで交換完了。

で、復元なんですよ、ちょっとビビったのは。

 

今回、iCloudバックアップから復元することにしてました。

理由は、なぜかiTunesiPhoneが上手く認識されなかったこと、夜中のバックアップから特に何も更新していなかったことです。まああるからいっかってやつ。

そしたら、復元はじめてもぜんっぜん進まないの。ステータスバーちょこっと青くなっただけで十分以上待っても全く進まない。

ヒエエエエですよね、なんだろうバックアップファイルが壊れてるのかな?新しいiPhoneも古いほうもちゃんとiOS最新になってたしな、なんでや。

と、一度は焦ったんですが、とりあえず放置してみようと20~30分後に再び手に取ると、やった!ステータスバー進捗ありです!残り時間13分!ひと安心。

 

は~一件落着、とはいかなくて、まあどうしようもないんだけどビビったのも含めiTunesでバックアップすべきだったなということなんですよ。

というのも、アプリの再ダウンロードにめちゃくちゃ時間がかかる。12時間くらいかかったかな。これはアプリをどれくらい入れているかによるんだけど、なんと復元直後はなんかアプリ足りないんですよ。並びも半分くらいめちゃくちゃ。

うおーこれはLINEとかデータどうなってるんだ~とか思ったけど、待ってたらまるっと復活しました。

でも、こうただ待ってるだけだといつよく使うアプリがダウンロードされるかわからないんですよ。LINEも6時間くらい経ってやっとでてきた。AppStoreで購入済みアプリのところタップすれば優先してDLできるっぽいけど、なぜかAppStoreが英語表記になってるしでいじりすぎるのもよくないかなと思って控えめにしました。

はい、なんだかんだで無事復元完了しました。

おまけ:画面保護フィルム

あんまりフィルムつけたくないんですが・・・AppleCareも2回使ってしまったので、反省してiPhone7を待ちます。

買ったのはこれ。前情報なしで。

f:id:Yoida:20160331220619j:plain

ラスタバナナの3Dフィルム高光沢

iPhone6の曲面ガラスをフルカバーするというのがポイントなんですが、ラウンドフィルム、Amazonのレビューがけちょんけちょんですね。

まず第一に貼りづらいんでしょうね。

貼り付け面を貼るとこまではいいんだけど、そのあと表面の剥離フィルムをはがすのがむずい。端っこが曲面だからしっかりくっついちゃってるんだよね。無理をすると保護フィルム本体がよれたりシワになる。薄いゼラチンっぽいフィルムなんですよ。

だけど、上手く貼りつけるととてもきれいです。

ほとんど貼ってることがわからない。フチまでフィルムすごい。気泡もヘラと指の腹できれいに追い出せたし、それがだめな人は辛抱がたりまへんな~僕はこの程度には器用なのでいけます。

しかし、やはりけちょんけちょんには理由がないこともない。

質感がちょっとね~~~TPU層があって衝撃吸収らしいけど、爪がつっかかるんですよね。ウレタンのクッション感があまり心地よくない。

それと、端が浮く。上部のスピーカー上、下部のホームボタン下の細い部分がよろしくない。ケース付けてると目立たないけど、端っこは全体的に力が加わるとたわんで剥がれます。

これはきっとあまり長い期間は持たないでしょうね。個人的にはかなり惜しい製品だと思うのですが。

まあだましだまし使いながら、ほかのフィルム探してみます。ガラスフィルムだと今回みたいな割れた時のつなぎにならないので樹脂フィルムで。

 ↓前回の交換記録です。記事へ飛ぶと最下部により以前の交換記録あります。

sokonuke.hatenablog.com

 

浮世絵と漫画(国芳イズムー歌川国芳とその経脈)

ブログ

練馬区立美術館で『国芳イズムー歌川国芳とその経脈』という展覧会を見てきました。

まず第一に、浮世絵は漫画。漫画は浮世絵。という感想。浮世絵って、線画と着色なので手法はまさに漫画なんですよね。社会的な位置としても、大衆向けのイラストという感じも強くて、歌舞伎の演目の絵なんかは少年ジャンプ的な熱いドラマと燃えるチャンバラだったりして、当時浮世絵を刺青するヤンチャな人々が大勢いたとか。

特にやばかったのは小林永濯なんですが、あまりネット上に画像がなかった。絵自体は当然パブリックドメインになってるんだけど、画像としてアップロードされているものが少ない。下で紹介する鍾馗図はぜひ見て欲しいんですけどね~、漫画家だったら画力!!!という感想になると思います。凄まじいオーラが出てる。

尾形月光については丁度気に入った作品があったので画像貼り付けてます。もちろんいちばん時代が下ってるというのはあるのだけど、立ち姿というか仕草というか、言語にしづらい本物の人間らしいニュアンスが感動的。何の演出効果も使わずにこうまでしなやかでやわらかい動きを感じさせる絵というのはもう恐れ入りましたというしかない。

 

というわけで、以下、この美術展で気になった人物と作品を並べておきます。

 

歌川国芳(うたがわくによし)1797-1861

 舌切り雀図・・・完全にアニメ絵ですね。蛙の目。

河鍋暁斎(かわなべきょうせい)1831-1889

 松村三太夫高直・・・グロ系浮世絵というのもあるんだ。

月岡芳年(つきおかよしとし)1839-1892

Hōryūkaku.jpg
By 月岡芳年 - 『芳涼閣両雄動』 (http://www.muian.com/muian04/04yoshitoshi21215.jpg), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17028032

 芳涼閣両雄動・・・構図が非常に漫画的。

 月の百姿 大物海上月 弁慶・・・素朴な表情がいい。

小林永濯(こばやしえいたく)1843-1890

 鍾馗図・・・やばすぎ。ジャンプだったら「ドン!」って書き文字入ってる。

 和英対訳 大日本功名略伝 菅原道真・・・ちゃんと海外にも紹介してるんですね。

 曽我兄弟夜討之図・・・ブラザー感が出ている。

尾形月耕(おがたげっこう)1859-1920

f:id:Yoida:20160327122204j:plain

 花火人名所合 亀戸臥龍梅・・・水色に白ドットの着物がかわいい!着物で見えない脚もシワだけでしゃなりと歩いている感じがして品がある。

f:id:Yoida:20160327122304j:plain

 墨田河百花園七草・・・幼い子の体の開き?まさに幼い感じと、少し年上の女の子の躾された歩き方、言葉で表現できないその機微が超上手く描かれてる。ものすごい観察眼。

 楠正行 四条畷忠戦之図・・・降り注ぐ矢の描写がこれまた漫画的。ドラマチック。

 

20の短編小説の20の短文レビュー

ブログ
面白くない話はなかった。さすが今をときめきまくってる作家陣だ。

お得なのか、薄味なのか、20人の作家が原稿用紙20枚に20をテーマにした短編小説を集めた本。いろいろな作家をお試しできるという意見も多いが、どれも日本語で書いてあり実力のある作家ばかりなので、すべて面白く特に合う合わないということはなかった。

しかし20もあると逆に気が乗らない、ピンとこないということもある。そこで一瞬で読めて意味が分かるような分からないような短文レビューを羅列する。俗っぽかったり手抜きだったり意味不明なものもあるがインスピレーションそのまま無加工である。

どれを読んでも読めたという体験を踏まえ、積極的には著者名を明記しない。あんまり著者を意識せずに読んで、あとで振り返るという読み方も面白いと思う。

 

清水課長の二重線
 朝井リョウの職場人間観察小話
Across The Border
 業と運命
If
 おためし伊坂幸太郎 通勤バス編
二十人目ルール
 うそつき
蒸籠を買った日
 こじらせ女子 不条理初体験す
十二面体関係
 幾何学的事件簿
悪い春
 戦争は冬あるいは夜
20
 数を数える女の子
20光年先の神様
 些細な記憶と生き方の大きな変化
マダガスカル・バナナフランベを20本
 人生は淀む。ゆるやかに下衆。
いま二十歳の貴女たちへ
 白石一文講演会
ペチュニアフォールを知る二十の名所
 僕はもともとペチュニアが好きじゃないんだけど、これを読んで一層そう思う。
ウエノモノ
 上司ではなく上に住む者の意。
ブリオッシュのある静物
 粋なおばあちゃんの思い出 in NY
人生リングアウト
 プロレスの機微
ヴァンテアン
 遺伝子工学と3Dプリンター 羊羹とマッドサイエンティストを添えて
法則
 まず人を殺すことを改めなさい
廿世紀ホテル
 実ニ愉快、二十世紀ノ香リ
もう二十代ではないことについて
 惰性か、適応か、まあ自転車もいいものだ
20×20
 惰性か、堕落か、これでよかったのか

 

おおむね淡泊な味わいだった。ほどよく快適な空間で読むべき本。

2015年を振り返る:本

ブログ

年が明けると一気に振り返るモチベーションが低下しましたね。我々が十分な反省をするなんてことは滅多にあることではないのだ。ついに2月になったけど面の皮厚めでしれっとお送りしたいと思います。

読んだ冊数:20冊 買った冊数:27冊 金額:56,588円

いけませんね。積読。しかも読んだ方には図書館とか知人に借りた本も入ってる。

ほとんど単行本ばかり買っているので単価も高い。

単行本は持ち歩きにくくてより進まないんだよな。それでも通勤カバンの大部分を占めつつ電車で読んでるけど、座れたら睡眠優先しちゃうんだよね。

 

本についても、いくつか紹介します!

『半年後、小惑星と地球が衝突し、世界は終わる。しかし、新人刑事は捜査をやめない。』
帯のこれだけでガッチリ掴まれた。中身も期待以上のノワール小説感。こんなセンチメンタルな人類滅亡があるのか。

第2作: カウントダウン・シティ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

第3作: 世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

この3部作はとても良かったですね。2015年ではこれをまず第一に推薦したいです。

SFと、ミステリの要素を含むノワール探偵小説。主人公が淡々と、黙々と、そして執念深い性格で、その雰囲気は物語全体の印象になってる。小惑星の落下が迫るにつれて募っていくのは途方も無いせつなさ。何もかもがせつない。第3作のラストシーンは万感の思いが押し寄せます。

 

米文学が好みになってきたところにこの本は最高だった。いわゆる古典的なマジックリアリズムとはビートが違う。アップテンポで自由な語り口が確かにポップ。それでいて物語にドスが効いているので攻撃力もある。オスカーのナンセンスなキャラクターでこの物語をキメるってところが超かっこいい。

主人公がナード(≒オタク)というのがめちゃくちゃ効いてて、物語の土台がナンセンスでダサいっつーのが良い。それだけなら日本では小さい世界の話に終始しそうなところ、ドミニカ共和国という環境と歴史がそれを許さない。照り付ける太陽と深い闇がオスカーを祝福し、切り裂いていく。

あまりすいすい読める小説でもないしボリュームもあるので万人にお勧めはできないけど、この小説だからこその魅力があるいい本でした。

 

帯の『サノバビッチとジャンキーまみれのファックライフ!』がマジだった。気取らず連発されるマザファカ&ファック。カジュアルな地獄。

しかしこの世界ってこんなにタフな現実だったっけ…アフリカの描写がガンガン頭に響く。

 オスカー・ワオと同じく、非常にタフな環境が舞台になる話。一方で頭のネジがぶっ飛んでいるインテリという組み合わせがとてもクール。

翻訳の舞城王太郎は独特なマシンガン文章が特徴の作家。原書読んでないしそもそも英語わからないけど、この本に関してはほんとにストーリーと設定からほとばしる生命力みたいなものが翻訳されてもありありと感じられるところがすごい。著者と訳者がシンクロしている感覚。

まず日本に住む一般人が経験したことのない環境を、ここまで肌感覚を伴って再生できるってすごい。「体験」としての読書ができます。

 

本当に素朴でまっとうなバランス感覚のある著者の文章を読んで心底ほっとした。自然に対して人ひとりが背負える業、背負うべき業のサイズ感を実体験として持たれていて、その生活を無理なく実践されている事を尊敬します。

最近はSNS中心に評論家気取りの一般人(まさにおれだけど)が増えてる中で、クオリティが高い言説もある一方、やはり全体の物量が大きくなるにつれその裾野もひろがっていくわけです。

そうなってくると、学校の作文で書くような「どうぶつをころすのはざんこくでよくないとおいます!」レベルのまさに小並感コメントがあふれかえり、これに対して「所詮この世は弱肉強食、グリーンピース死ね」というような中二コメントが応戦するという控えめに言って地獄の様相を呈する今日この頃。

本当に価値のある言説っちゅーのがこの本にはあると思います。あくまで、人ひとりが扱える概念とか、感覚っていうのは限りがあると思うんですよね。いくとこまでいくと結局現場で何が起こっているのかというところに立ち返ってくる。

絶望も楽観もしない、現実を直視するという点が非常に気に入りました。自然原理主義でもなければ、人間至上主義でもなく、人ひとり、自分の手のひらを見つめるような文章に感銘を受けます。

 

4冊紹介しましたが、気軽におすすめできそうなのはけもの道とギリ地上最後の刑事かなあ、オスカーワオとコールドスナップはめちゃくちゃ灰汁が強いです。でもその灰汁の強さにシビれたんだよな~

以上!