穴子

日本橋室町にある穴子料理店でたらふく穴子を食べたレポート。

 

まずは生ビール。お通しは穴子ときゅうりのみぞれがけ。

さっぱりとした穴子ときゅうりが夏らしく爽やか。

続いて穴子の刺身。これは珍しい。焼いた穴子のふわふわとしたイメージとは異なり、コリコリとした触感。臭みはなく、うま味がじわり。穂じそが合う。

ここでビールをおかわり。おいしい料理で麦の香りも一層華やかに感じられますね。

穴子の天ぷら、美味しいです。ころもの中で汗をかいた穴子の汁気。

穴子のこめかみという珍しいものも食べました。やわらかく、口の中で溶けるような感触があります。

枝豆をつまみながらビールを飲み干し、次に注文したのが穴子酒。

焼いた穴子がひときれ、日本酒の中に入ってます。蓋をして運ばれてきて、マッチで火をおこしたら素早く蓋をあけ点火。燗をしてあるので蒸発したアルコールに火がつくのですね。

そしてそして、待ってました、穴子の白焼き!ふんわりした身と、香ばしい皮、そしてさっぱりしつつもうま味のつまった脂。わさび、塩、柚子胡椒とありましたが柚子胡椒が一番良かった。わさびはふっくら白身が香りを隠してしまうのですが、柚子胡椒はぴりりと火花のように香りが散るのが素敵です。

 白焼きをアテにぬる燗、素晴らしい。穴子酒の上品な香ばしさはお店でないと味わえないここだけの楽しみって感じがしてまたいいです。

この後、出し巻き卵や太巻きなどを食べて〆。

これでもかというくらい穴子を堪能できました。

 

 

帰り道、乗り換えで上野駅。公園口から山下口までの坂道は東京で特に好きな景色のひとつです。何時でも好きなんですけど、夕方の眺めはとてもいいですよ。立ち止まらず、前を向いてサクサクと下るのがおすすめ。

坂を下るとスペインバルでフラメンコを踊っていて、しばらく見物しちゃいましたね。カスタネットのキレのある音がすごく響いてて迫力があった。

 

全然関係ないけど、この日は行きも帰りも電車の座席できれいなお姉さんが寄りかかってきて、あの満員電車の中でおっさんの臭いに辟易することなく満ち足りた通勤が達成されたので実に運のいい日だったなと、ええ。