排骨飯

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ゴールデンウィークに台湾に旅行に行きました。

旅行の少し前に、『路』(ルウ)という台湾が舞台の小説を読んで、作中に登場する「排骨飯」(パイクーファン)という料理がとても美味しそうだったので、なんとしても食べたいと思っていました。写真は台北駅で買った駅弁。作中で登場した排骨飯も駅弁でした。

美味しかった。炒めた野菜がのったごはんに、高菜、醤油で下味をつけて衣をつけて揚げた豚のあばら肉。甘辛い味付けと、ほどよくアジアの香辛料の薫りがします。この駅弁の特徴は、ホカホカだということ。売店にも「一時間(小一時間?という表記。おはやめに、という意味だと思います)ほどでお召し上がりください」と書いてあります。出来立てがすぐ店頭にならぶんですね。

この排骨飯や魯肉飯といっしょに食べるとおいしいというのが、魚丸湯(ユーワンタン)。魚のつみれ汁です。薄味でさっぱりとしていて、味の付いたご飯ものによく合います。今回の旅では、遅めの朝ごはんに肉粽といっしょに食べました。このスープも美味。僕が食べた魚丸湯にはパクチーのみじん切りが少し入っていて、店員さんおすすめのコショウをかけると、パクチーのほろ苦い香りとコショウの香りの相性がバッチリ。

日本の料理と比べると、全体的にうまみやコクは控えめ(というより日本が非常に強いのかな)。つまりダシはあまり効いていないのですが、台湾のムシムシとした気候では、後味がカラリとしているほうが変に重くならなくて良いのだと思う。

どこでも、車窓からの風景は好きです。排骨飯を食べた自強号という特急列車、瑞芳駅まで向う車窓の風景が良くて、小説を思い出しながらしみじみとしていました。