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浮世絵と漫画(国芳イズムー歌川国芳とその経脈)

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練馬区立美術館で『国芳イズムー歌川国芳とその経脈』という展覧会を見てきました。

まず第一に、浮世絵は漫画。漫画は浮世絵。という感想。浮世絵って、線画と着色なので手法はまさに漫画なんですよね。社会的な位置としても、大衆向けのイラストという感じも強くて、歌舞伎の演目の絵なんかは少年ジャンプ的な熱いドラマと燃えるチャンバラだったりして、当時浮世絵を刺青するヤンチャな人々が大勢いたとか。

特にやばかったのは小林永濯なんですが、あまりネット上に画像がなかった。絵自体は当然パブリックドメインになってるんだけど、画像としてアップロードされているものが少ない。下で紹介する鍾馗図はぜひ見て欲しいんですけどね~、漫画家だったら画力!!!という感想になると思います。凄まじいオーラが出てる。

尾形月光については丁度気に入った作品があったので画像貼り付けてます。もちろんいちばん時代が下ってるというのはあるのだけど、立ち姿というか仕草というか、言語にしづらい本物の人間らしいニュアンスが感動的。何の演出効果も使わずにこうまでしなやかでやわらかい動きを感じさせる絵というのはもう恐れ入りましたというしかない。

 

というわけで、以下、この美術展で気になった人物と作品を並べておきます。

 

歌川国芳(うたがわくによし)1797-1861

 舌切り雀図・・・完全にアニメ絵ですね。蛙の目。

河鍋暁斎(かわなべきょうせい)1831-1889

 松村三太夫高直・・・グロ系浮世絵というのもあるんだ。

月岡芳年(つきおかよしとし)1839-1892

Hōryūkaku.jpg
By 月岡芳年 - 『芳涼閣両雄動』 (http://www.muian.com/muian04/04yoshitoshi21215.jpg), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17028032

 芳涼閣両雄動・・・構図が非常に漫画的。

 月の百姿 大物海上月 弁慶・・・素朴な表情がいい。

小林永濯(こばやしえいたく)1843-1890

 鍾馗図・・・やばすぎ。ジャンプだったら「ドン!」って書き文字入ってる。

 和英対訳 大日本功名略伝 菅原道真・・・ちゃんと海外にも紹介してるんですね。

 曽我兄弟夜討之図・・・ブラザー感が出ている。

尾形月耕(おがたげっこう)1859-1920

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 花火人名所合 亀戸臥龍梅・・・水色に白ドットの着物がかわいい!着物で見えない脚もシワだけでしゃなりと歩いている感じがして品がある。

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 墨田河百花園七草・・・幼い子の体の開き?まさに幼い感じと、少し年上の女の子の躾された歩き方、言葉で表現できないその機微が超上手く描かれてる。ものすごい観察眼。

 楠正行 四条畷忠戦之図・・・降り注ぐ矢の描写がこれまた漫画的。ドラマチック。