2015年を振り返る:映画

2.映画

鑑賞本数:38本(うち劇場18本) チケット代:32,680円

月3本くらいか。劇場へは2月に3回のペース。すごい映画ファンというわけではないけど、普通よりは多いという感じでしょうか。金額はレンタル代入ってないけど、趣味としては大した金額じゃない・・・はず。

さて、例によっていくつか紹介したいわけですが、あんまり順位つけるの得意じゃないんだよな。順位はないけど、印象度が強かったものを選びます。

 

? スター・ウォーズ フォースの覚醒(ネタバレほぼなし)

まあこれはね。

観に行く前に、レンタルで公開順にエピソード4,5,6,1,2,3と観ました。5と6はところどころ記憶にないシーンがあって、たぶん今までテレビ放送でカットされてたりウトウトしてたりした部分じゃないかな。

巷では古参ファンがまるで常識のように1~3をこき下ろしてますが、どちらかというと生まれてから公開されて親しんでるのはアナキン編なんですよね。パドメ(ナタリー・ポートマン)かわいいしオビ=ワン(ユアン・マクレガー)カッコいいしいいじゃんね。ライトセーバーも動き早いしヨーダの覚醒っぷりも楽しいし。ヨーダが急に元気になるのおかしいって人いたけど、シリーズ通して突っ込みどころなんていくらでもあるのにね。

やばい、今作の話になってないけど、良かったですよ。でもなんだろう、ワクワクの対象がグワーッと画面から飛び出してくるわけですよ、なんかもう浮き足立っちゃって全体像を飲み込めなかった。なので、2回目観に行こうと思ってます。

(ちょっと中身の感想)

レイは飲み込みが早くて優秀ですね。映画とかドラマとか漫画ってとにかく主人公の飲み込みが悪いというか勘違いとすれ違いがドラマになるという風潮があるけど、真逆。清々しいですね。

一方でカイロ・レンは頼りないし、最高指導者スノークダース・シディアスほど賢そうではないしで、どちらかというと悪役の今後の成長が心配なあまりうっかりダークサイドに堕ちてしまいそうになります。気を付けましょう。

 

? バードマン

アカデミー賞を取るもなかなか渋い構成なので、どちらかというとセッションの方が一般的に人気があるようなないような。

でも、僕としては断然こっちですね。今年の「あ~~~~いい映画みた!!!!これぞ映画!!!」はこれです。去年でいうとグランド・ブダペスト・ホテルですね。イカス!!という感じ。最高にクール。音楽というかドラムと映像が絶妙に絡んでいて、もはやドラムのリズムが脚本にまで響いているような、観ている方の感情にまで働きかけるような構成の完成度たるや。

万人に勧めるわけにはいかないけど、ちょっと映画が好きだ、あるいは演劇が好きだという人には強くお勧めしたい。

 

? 神々のたそがれ

ストイック中のストイックな映画です。

まずこのご時世にモノクロ映画というのもすごいんだけど、内容が混沌もいいとこでとにかく泥、糞、血、死体等々の濁りきった映像とカオスなカメラワークに狂人たちの呻き声。それがほぼ3時間にわたって続くという前代未聞の映画。実際これ観ようって人はかなり映画好きというか物好きが多いと思うんだけど、それでも上映中ガンガン退出する人いるし寝てる人もちらほらという有り様だった。

それでも、映画としてのパワーは物凄いものがあって、偶然体調も良かったのか釘付けになって3時間があっという間に感じるほど衝撃を受けた。衝撃度で言えば今年の中でダントツの1位。

ほとんど意味をなさないような呻きも、始終まとわりつく泥と雨のグチャグチャとした音も、住民と主人公の鼻をすする音も、ぎらつくような楽器の音色も、すべて耳にこびりついている。ストーリーも登場人物の名前すら満足に理解できない構成にもかかわらず、絶対に忘れられない映画になってしまった。

映画の極地、まさに北極点とか南極点に向かうような厳然たる世界が広がっている。

 

? インヒアレント・ヴァイス

ちょっと肩の力を抜いて、でもセンスが光るこいつもイカス映画です。

評判はまずまず、って感じでなんというか盛り上がりも少ないから?小粒作品とされているような気がするんだけど、かなりいい雰囲気と思う。

たまたまヒッピー文化をちょっと調べたりしてたこともあって、ドンピシャ。で、当時のそのままのヒッピーを持ってこられるとちょっと引くっていうかまあ古さは隠せない感じじゃないですか。そこにジョニー・グリーンウッドの音楽ですよ。

これが、ちょっと洗練された感じで現代との橋渡しをうまくしてくれてる。衣装も当時の再現をしつつ、今も良さがわかるような演出でとにかくセンスがいい。

ヒッピー的というのか、全体がジョークの軽い雰囲気に包まれてるグダり具合がサイコーな映画。雰囲気を楽しめるような環境で見るといいと思う。

 

? ロマンス

急に全然ジャンルとか規模とか全く違う映画なんですが・・・

あれです、大島優子主演の。出張先で時間持て余してフラっと観たんだけど、なんとなく印象に残ってるな。これが良い感じなのは、深夜ノリみたいなところですかね。

当然演技がすごい!とかいう映画じゃないんだけど、これ夜中にテレビでやってたら最後まで見ちゃうやつ。深夜のカップラーメンとか夜のSAのかけそばみたいなもんですかね。ところどころバラエティの再現VTRみたいなところもあって変な感じなんですけど、それでもこうぐじぐじした人生のしょうもなさみたいな話として質よく撮られていると思います。

 

? はじまりのうた

いわゆるビタミン映画って言うんですかね、女性向けでつらいこともあるけど明日からまた頑張ろう的な。企画的にはそういうくくりではあるんですが、それにとどまらない魅力があると思います。

まず驚くのがキーラ・ナイトレイの歌声。ちょうきれい。ユーデビューしちゃいなよって感じ。いや、そういう話なんだけど。そんで、マルーン5のボーカル、アダム・レヴィーンが彼氏役の売れっ子バンドマンとして出演してて、当然歌は良いですよね。

筋としては、彼氏の浮気で別れて落ち込む主人公(グレタ)が落ち目のプロデューサーに発見されて、グレタに気力はないしプロデューサーには金がないでどん底からのスタートだけど、少しずつ人の助けを借りてそれぞれが自分自身と音楽の喜びを取り戻していくという話。自由な音楽そのもののきらめきが描かれていて、金が無くて野外録音するシーンのワクワク感、そしてラストの屋上での演奏シーンは最高にハッピーでかっこいい。

 

まだまだあるんだけどピックアップはこんなところで。他にもマッドマックスとかジュラシックワールドとか興奮したし、ホドロフスキーのDUNEでドキュメンタリーも手を出し始めたり、ぼくたちは上手にゆっくりできないとかDressing Upで監督たちの舞台挨拶?トークショーを聞いたり、映画、楽しみました今年も。