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一般人格付けチェック(ウイスキー編)

マッサン、内容はいつもの朝ドラ王道展開ですけど、エリーがいることで新鮮みがあって楽しいですね。珍しく最初から夫婦ということもあって、物語にメリハリを付けようと思うとちょっとマッサンがクズすぎたりする場面も多いこの頃ですが。

僕もウイスキーが好きでして、ちょうどいま家に結構な種類のウイスキーが揃っているのでテイスティングをしてみよう!と思い立ちました。ヒマだったので。日曜日はみなさんヒマですよね。え?そうですよね?最近は『天使の分け前』というウイスキーが関わる映画を見たからベストなタイミングでもあります。

 

ウイスキー半ブラインドテスト

方法は、まずウイスキーそれぞれにA~Jのアルファベットをふります。次に、試飲用のプラスチックカップの底にアルファベットを書いた紙を貼り付けて、対応するカップにウイスキーを注ぎます。あとはカップをシャッフルすれば準備完了。

半ブラインドテストとでも言ったらいいかな。準備から自分でやるので、色なんかは準備の時に見ちゃうけど、意外とやってみたらどれがどれだかわからなくてちゃんとテストになった気がします。

ラインナップはこちら!

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1.アンノック12年・・・シングルモルト、ハイランドモルト、¥3500~

2.グレンモーレンジ・・・シングルモルト、ハイランドモルト、¥3000~

3.竹鶴ピュアモルト(ノンエイジ)・・・ヴァッテッドモルト、¥1500~2000

4.メーカーズマーク・・・バーボン、¥2500~

5.余市(ノンエイジ)・・・シングルモルト、¥1500~2000

6.山崎蒸留所限定シングルモルト・・・シングルモルト、¥1400

7.ニッカウヰスキー余市蒸留所オリジナル・・・ブレンデッド、¥2000

8.白州ヘビリーピーテッド・・・シングルモルト、¥2500(180ml)

9.余市12年ウッディ&バニラ・・・シングルモルト、¥2200~(180ml)

10.ボウモア レジェンド・・・シングルモルト、アイラモルト、¥不明(700mlなら¥3200)

シングルモルトはひとつの蒸留所の原酒のみを使用、原料はモルト(麦)オンリー。

ヴァッテッドモルトは、原料はモルトだけど複数の蒸留所の原酒をあわせたもの。

ブレンデッドはモルトの他にグレーン(穀物ウイスキー)も使用しているもの。

バーボンはトウモロコシをメインに、ライ麦、小麦、大麦などを使用したもの。

ハイランドやアイラというのは、スコッチ・ウイスキーの中で大きく4つの地方に別れる分類のうちの2つです。

そして、大体の市場価格を載せました。ウイスキーはどうしても熟成年数できっちりコストがかかるので、一概には言えないけどやっぱりなんとなくは値段順のランクというのはあります。寝かせたほうが角がとれてアルコール感が少ないまろやかな味になりがち。でも、お土産品はちょっと高めだったり、白州余市のコンセプト商品も希少性とか生産性の問題で高いという例外はある。

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結果(先頭に○と×、×のときは打ち消し線をして間違えたウイスキー名を書きます。)

×アンノック12年 → 白州ヘビリーピーテッド

×グレンモーレンジ → 山崎蒸留所限定シングルモルト

○竹鶴ピュアモルト(ノンエイジ)

○メーカーズマーク

余市(ノンエイジ)

×山崎蒸留所限定シングルモルト → 余市蒸留所オリジナル

×ニッカウヰスキー余市蒸留所オリジナル → グレンモーレンジ

×白州ヘビリーピーテッド → 余市12年ウッディ&バニラ

×余市12年ウッディ&バニラ → アンノック12年

ボウモア レジェンド

うう・・・4勝6敗です・・・これは残念な結果・・・

これがどの程度の結果なのかということですが、囲碁や将棋ができる!という人がある程度手順が覚えられるように、音楽家が楽器の良し悪しを聞き分けられるように、そのくらいのレベルでは簡単なテストだと思います。なので、ちょっといい成績じゃないですね・・・

味や香りの表現について

ピーティとは麦を乾燥させるときに使う燃料のピート(泥炭)の香り。燻製のような燻された香りがします。これがウイスキーのスモーキーフレーバーのもと。同時にこの泥炭がオイリーと呼ばれる石油臭さのもとにもなります。

ウッディは、熟成に用いる樽の木の香り。樽の木の種類で香りが変わる。ウッディさの他にもシェリー樽やワイン樽など他の種類に使用した樽を使うことで、フルーティーさやフラワリー(花の華やかな香り)、ドライフルーツの香り、バニラ香などがつくため、どの樽で熟成したのかはものすごく味に直結する。

その他に良く言われる香りとして、オレンジやレモンなどのシトラスの香り、沿岸部の蒸留所に多いソルティ(塩っぽさ)、ハチミツの香り・味、ミントや若葉のような爽やかな香り、などがあります。

 

考察・検討

ここからは考察についてです。もとい、言い訳コーナーです。

大きく分けて、2つのグループで間違いがあったと分析できます。

(1)山崎蒸留所→余市蒸留所→グレンモーレンジのグループと、

(2)アンノック→白州ピーテッド→余市ウッディ&バニラのグループです。

(1)のグループでは、主に口当たりの良さとイレギュラーな問題がポイントになりました。まず2つの蒸留所のウイスキーは、お土産用のノンエイジ品であり、あまり尖った個性を持たず飲みやすいブレンドがしてあると考えました。グレンモーレンジシングルモルトながら甘さとやさしい口当たりで結構好みのウイスキー。ある意味で近い部分があるということはできます。

しかし!それ以上に大きな罠がありました。グレンモーレンジに関しては今回かなり昔に買ったボトルの底の僅かな残りを使ったのです。これがあきらかにまずい。まずいということは安物だろう、おみやげのどちらかかな?ならばブレンデッドの余市かも。と思い、甘いものをグレンモーレンジに、バランスの良いものを山崎に、残ったまずいのを余市蒸留所と判断してしまったのです。悪役をニッカさんにおしつけてしまって大変申し訳無い。

実際にはニッカ余市のバランスは良く、山崎は甘く、グレンモーレンジは評価不能なのでした。

(2)のグループ、これはアンノックがわからなかったのは申開きのしようがないです。ここでキーポイントになったのが、余市ウッディ&バニラは実際にはあまりバニラ感がないことです。ウッディからくる強いボディ感を白州ピーテッドの強さと勘違いしてしまった。そして、アンノックが一番バニラ香がして、かつ甘かったのでこれを余市ウッディ&バニラと考え、苦しい言い訳だけど白州ピーテッドの白州らしい爽やかな部分をアンノックに当てはめた。

テスト後に名前を見てから味わうアンノックはとってもわかりやすくて、蜜の香りと甘さ。すごく優しい味。これをバニラと勘違いしたとはいえ、ほんと人間はイメージに左右されやすいもんですね。

 

正解したウイスキー

竹鶴ピュアモルト・・・香りがヒントになった。落ち着きのある華やかさが特徴的で、味の方はすごく素直で幅広く受け入れられそうな味。なんだかんだで口にあう。マッサンは本格派のピーティな感じが好きそうなわりには、彼の名前を冠したこのウイスキーは実にフレンドリーな味でした。

メーカーズマーク・・・まあバーボンだし余裕でした。こうやって比べるとものすごいアルコール感。かわいいボトルのくせにどぎつい奴。が!テスト終了後に加水して飲むと超オレンジの香り!これを使ったハイボールにオレンジを添えるレシピを公式でも推すくらいなんですが、これはなるほどという感じでした。上品なオレンジというよりは、それこそケンタッキー州のおてんば田舎娘が思い浮かぶようなはじけっぷりです。

余市・・・これぞマッサン入魂の味というようなスモーキーフレーバー。スコッチに数あるスモーキーなウイスキー達と違うのは、こればっかりは拭い去れない日本生まれの魂に刻まれた繊細さですね。樽と空気が優しいのかなあ。温かみがある。

ボウモア・・・これもスモーキー、ピーティかつソルティないかにもアイラモルト。カモメが飛ぶラベルのデザインが表すままの味。余市のスモーキーが逞しくも優しいのに対して、ボウモアは切なくてハードボイルドなスモーキーさな気がします。

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ひとつミスったんだよなあ。

実はもうひとつウイスキーがあって、オーヘントッシャンという今のところ僕が一番好きなウイスキー。大事にしてるので他のところに箱に入れてしまっておいたら参戦させるの忘れちゃった・・・。

とても都会的で洗練されたクリアな味がします。一方で草原のようなやわらかな爽やかさも。今回の成績から見て、どうも¥1500~¥2000クラスのバランスのとれた飲みやすいウイスキーが相応しい舌かもね。オーヘントッシャンはもう一段高いけど、飲みやすいからね。あとは白州の爽やかさも好き。熟成が進んだものより、熟成年数の若いやつがみずみずしい若葉のフレッシュさで夏にぴったりです。

 

そんなところで、自分が美味しいと思うウイスキーを楽しめるようこれからも精進したいと思います。普通です。