映画いくつか

●3時10分決断のとき

わりと最近の西部劇。日本のヤクザ映画と通じるところがあるとおもうんだけど、やるかやられるかの厳しい世界が舞台である一方で、筋書きの方はこってりとした人情ものというのが味なジャンルだよね。

あんまり男女論みたいなのは好きじゃないけど、こういうジャンルなら言えるかな。男の決断の苦味みたいなものがいい。女の人って、憑き物が取れたように立ち直ったり、たくさん泣いて洗い流したりというイメージがあるけど、ここに出てくる男たちはいーっと歯を食いしばって決断する、その不恰好さがたまらんです。

原題の『3:10 TO YUMA』がカッコイイよな。邦題も昭和西部劇のにおいがしてキライじゃないけど。

 

●銀河ヒッチハイクガイド

これめちゃくちゃいいなー、すげーよ。

なんといっても僕はイルカの歌が最高。耳に残るリフレインに、「魚をありがとう」っていうおバカな歌詞が完全にイケてますね。

語れって言われるとそんなに中身がある映画ではないんだけど、いや、でも生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答えが明らかにされるんだからある意味ですべてを内包した映画といえるな(いえない)。

ラジオドラマが原作で、小説も世界で読まれてるSFコメディの名作。ブリティッシュジョークが冴えわたる超イケてる作品であります。あ~なんかすごいお気に入りの映画になってしまったな。これはブルーレイ買いますね。

 

プライドと偏見

笑顔が素敵な映画だ。キーラ・ナイトレイの笑い方、すごく魅力的に撮ってる。それから僕の推しメン(?)のキャリー・マリガンも箸が転げてもおかしい年頃(イギリスだから箸はないな)のちょっとイラっとするけど屈託のない笑顔を演じていて、いいです。

なんていうか、舞踏会とか社交界、ちょと落ちぶれた田舎上流階級とか、設定にあんまり馴染みがないので観ながらふーんってとこがありますね、日本人的には。あと男の描写がなんか適当っていうか単純な感じするけど、そんなことより素敵な衣装と振る舞いを楽しみましょうという気分になった。

 

レ・ミゼラブル

Yotube生まれのニコニコ育ち、じゃないけど動画を繰り返し見る習慣がついてるからか、歌のシーンは何度でも繰り返し観たい。というか全編ほぼ台詞は歌なんだけど。

CMでも度々流れる、夢やぶれてと民衆の歌は本当に力がこもってて、あれだけでも価値のある映画だよ。釘付けになって観てるとすぐに終わっちゃうからまた観たくなる。

逆にいうと、(ミュージカル)完全映画化っていうだけあって、筋そのものはわかりやすくてシンプル。すごく展開が速いストーリーだから、観終わった後に振り替えると3時間も経った??ってなるね。

こう、演劇好きおばちゃんが何度も公演に足を運ぶ現象がよくわかる映画ですね。歌劇は歌劇独特の魅力があります。

 

西部劇、SFコメディ、ラブストーリー、ミュージカル映画とかなりジャンル散らかってるな。まあ牛丼もフィレステーキもどちらもそれぞれ美味しいよって感じですね。