セブンのコーヒーとデザイン

セブンが新しく始めたっていうドリップコーヒーこの前買ったんだけど、
そのときカップのデザインがモノクロでシンプルだなと思ったんだ。
そんで想像したのは、デザイナーはたぶん、セブン&アイのあのくそダサいロゴ使いたくないなーというなかで、ロゴをモノクロで小さくするってのは苦肉の策だったんじゃないかな。みたいな。

そしたら、WBS見てたらコーヒーの特集でセブンのコーヒーやってた。
デザイナーは佐藤可士和で、「ドリップマシンからデザインに着手して、シンプルなデザインになったのでカップもモノクロが良いだろうということになった」
なんて説明してた。

そーんなこと言っちゃって、セブン側を言いくるめるためにマシンから手を付けたくせに〜
急がば回れですね。白いカップにモノクロの小さいロゴ、ともすれば「味気ない」なんて言われて却下されないように、
スタイリッシュなマシンを作ってから、これに合うのはシンプルなカップです。と説き伏せるわけだ。

(完全に妄想だけど続けます)

とにかくセブンイレブンのセンスの無さはピカイチで、
ビール界のアサヒビールと双璧をなすナンセンス大企業の2大巨頭と思っております。
最近はCMをはじめデザイナーに佐藤可士和を据えて頑張ろうという意気込みは感じられますが、
やっぱりよそから借りてきた感がにじみ出てる。
まずなんとしてもあのロゴをどうにかしないと付け焼刃の域を免れないでしょう。
しかも佐藤可士和っていうのもアレですよね、
「大先生を迎えるのだ!」
というバーコード頭のオッサン的メンタリティから出発してる感やばい。
あまりに見え透いた人選すぎて、『近くて便利』っていう最近のキャッチコピーを見ても、
「これはコンビニの原点に帰ろう、的な発想から来たコピーだよな、そんなプレゼンありそうだな。」
という風にすぐ裏側を連想してしまって、ナンセンス!

決して諸手を挙げて賛成するわけじゃないのですが、
ローソンやサントリーはデザインのなんたるかを心得てるし、
自分たちがやりたい事が何かってこともわかってる感じしますね。

このあたりの、「出したいカラー」がセブンやアサヒには根本的にないんじゃないかな。
デザインがいい方が売れる、なんかちゃちゃっとカッコいいの作ってよ。という空気なのでは。
別に商売人としてそれは悪いことじゃないです。
商品の中身とビジネス、営業で稼ごうという方針はむしろ真摯な態度だし、ひとつの立派なやり方だと思う。
ただデザイン的な観点から言うと、うーんちょっとなあ。と思わざるを得ないという話でした。