これが中流の就活だ!

それなりの状況になりましたね、就活2012(卒)。

2007の学生売り手市場のピークから一気に悪化し、2011が底かと思いきや例の地震にユーロ不安というのが今の状況ですね。

 

就活をしてまず面食らうのが美辞麗句と輝き就活生に関する情報量の多さですね。

やばいです。企業の求める人材像はスーパーマンであり、リクナビマイナビはこれでもかと汗と涙と愛と希望の就活ストーリーを垂れ流します。

 

まーしかし、まわり見て正直そんなすごい奴そうそういない。

twitterなんかで見る社会人はいつも早く帰りたいって言ってるし

2chとかテレビでは使えない上司や部下が大勢いるような話ですよね。

 

そこで、じゃあ一体身の回りにいる中流層(つまり私)は立派な体験もないのにどんな就活してるのかと、そういうことを、就活の常識とされているようなスローガンとともに紹介していこうと思います。

 

  • (プレ)エントリーは100社しなさい

これはまちまちかな。実際してる人も結構いる。

しかし自分はプレエントリーが50社で実際ESとか出して本エントリーしたのが18社でした…

これは早く終わったとかそういう話じゃなくて、単純にたるんどるという話ですね。ええ。特に震災で就活がストップしてから、3月はほぼニート状態で4月にはぼちぼち始まりだした就活に復帰するのも億劫で、やっとこ4月下旬に説明会入れだしたという状況です!

ここで問題になるのがタイムラグです。エントリーしたり、説明会入れても実際に出かけるのは1~2週間後。4月下旬に動き出した僕のスケジュールが再び埋まり始めたのは5月ということ。これが結構焦りのもとになる。なので、例えば1週間がんばってエントリーしまくって、次の週連日説明会で2週間忙しくしていても、さらに翌週には何も予定がなくなってしまいます。だから、1週間の中でエントリー半分、説明会半分、ときどき息抜きというのが健全な就活というものではないでしょうか。

 

結論として、たくさん入れた方がいいのかどうかという意味では、自分にとって受ける意味のある所があるならたくさん入れろというのが僕の意見です。

逆に無謀な挑戦とか大企業ばかりとかむしろ働きたくない業界は切って良し!よく練習のためにとは言いますが、ちっとも入る気がないような業界ではモチベーションも企業研究も熱意も中途半端で練習になんかなりませんよ。入りたい企業全てにエントリーすることだって不可能なのに、なにも行きたくない企業まで受けることは無い。もちろん、高望みしすぎていたならランクを下げる必要はありますが。

 

  • ESや履歴書の内容は何度も書き直して、締切1週間前には提出する

ほっとんど使い回しっすね。1枚30分以上かかるし失敗もできないから書くだけで精一杯ってもんですよ。

でもさすがにずっと見てるといかにも稚拙な文章が恥ずかしくなって1か月に1回くらいはちょこっと手を加えてました。

締切なんてもうギリ間に合うかくらいにポストに投函とかね。全応募者でトップみたいな時期に出してる人には違う世界が見えるのかもしれないですけど、就活生が寝不足とか言ってるのはこの締切間近にES書いてるのが6-7割じゃないでしょうか。やろうと思えば別に夜更かししなくても就活はできる。けど夜更かししてしまうのが中流たる所以。

 

  • 企業研究、業界研究は資料を穴があくまで調べる

実際面接で聞かれる程度なら前日の夜に1,2時間公式サイト見たりパンフ見たり程度でなんとかなっちゃいますね。場合によっては見なくても…

ただ、これに関してはしっかり調べて理解してる人ですげぇ!って人はいます。どちらかというと質問された時より自分から何か言う時に違いが出てくる。うまく志望動機とか自分の長所と絡めて利用してる人はいる。

でもそれはセンス次第て印象ですね。ただ時間かけて細かく覚えりゃいいってもんじゃなくて、何が必要で何が重要な情報なのかを見極めてうまく使えるなら時間をかける価値がある。

そんなご立派な人間じゃないよ~って人は、そんなことより明るく愛想よく人間味のある会話をできるような心構え作ることに力入れた方が100倍いいと思います。

 

  • 笑顔第一vs人事は中身を見ている

高校の面接とかでいたよね、○○委員長タイプの仮面のようなニコニコした表情とあまりにもハキハキした喋り方。これねー、ウケる企業もあるとは思うんだけど、サボり癖のあるような僕たちには向いてないし、まぁやろうとも思わないでしょう。

企業が人を選ぶときのいい例えだと思うのが、サークルで新入生が見学に来た時の印象。

まず第一印象で「あっ、この子違うな…」ってあるじゃん。それなんですよ。もうほとんどそれで決まるんじゃないかって。

でも中には話してみると意外な一面が、ということもあるから、面接で確かめていく程度かなーという印象でした。

 

で、サークルなんかで部長任されたり重要な役職に就く人って、比較的レスポンスが適切なんですよね。仕事だから、ちゃんと話通じるかどうかが大事。それは表情も一緒で、笑うべきところで笑顔。真剣になるべきところで真剣な顔。そういうことだと思います。

こればっかりは短期間で訓練できるものじゃないから、正直今就活を始めようという人が変わろうと思ってもなかなか変われない。もう仕方ないことだと割り切って自分にとって適切なレベルの企業を見極めて受けるというのも大事なことだと思いますね。

 

  • OB訪問は必ずしろ

ああ耳が痛い。

これはOB訪問できるならしておいた方が遥かに有利というのは確かだと思います。こればっかりは。

ただ僕は1度もしなかった。第一希望のところがOB訪問は認めない(かわりに懇談会)というとこだったのもありますが、よくてもやってないね。

これなかなかハードル高いからね、知らない目上の人にアポとって仕事の合間の時間貰ってどんだけ意味のある話ができるのかって。

周囲の状況的にも、かなりの中流就活生はやってないんじゃないかな。でもだからこそやる価値があるんだけど。

 

あ、銀行とかの支店訪問はもうほぼ必須なところもあるらしいです。金融系受ける人はもうぜひ。逆にみんな金融受けるけど、正直そこまでやるつもりないだろ?って人が多いから、目指すならガンガン行って損はないと思います。

 

  • とりあえず金融系は受けとけ

うーん、これも先に書いた本人の志望次第ですねぇ。

確かに大量採用、なかなかの給料、充実した福利厚生というのはあるけど、金融の営業なんて自分のコミュ力売ってるようなもんですよほんと。

我々中流就活生の半分は金融に向いてないと思います。そう、これで思い出したけど、世の就活セオリーはわりと体育会系向けですから。

だいたい文化会系サークルに所属してる人は体育会系の人とステージが違うと言って差し支えない。こういうのが向いてる人は得なのかなー。

 

  • ありのままの自分を表現しましょう

んー、これは僕がまっさきに否定しそうですが、全否定というわけでないんだな。

人格を偽って就活するのは、やめた方がいいと思う。難しいし、ボロが出るし、面接官にとってピンとこない。

どこで嘘をつくかというと、小手先の部分です。過去のエピソードを膨らませたり、順序を入れ替えたりしてわかりやすくインパクトのある話にする。本当の体験を基にして、数字をいじったり時期をいじったりするような事は細かいことで気づかれないし、自分も間違えにくいし、話がスムーズになることで逆に信用されたりもする。つまり「演出」ですね。あれ?ありのままではないかw

それと、「言わない」ってことですかね。これも大事。「ありのまま」なんていうと全てさらけ出せみたいに聞こえるけど、そうじゃなくて、余計なことは言わなくていい。

卑怯じゃないかとか思うかもしれないけど、実際社会で仕事していく上で情報何でも垂れ流しちゃうような奴は逆に信用されないでしょう。痛いところを突かれても、反省すべきとこは反省してみせながら、かつ話をまあるくまとめていく能力って言うのも見られてますよ。企業も良い事ばっかり言ってるわけだしね。どこかの人事が行ってましたが、「就活は人事と学生の化かし合い」ですよ。

「ぶっちゃけ」ちゃうのだけは絶対にしない。これは本当に会社で同僚にいたら迷惑だと思うもん。聞いてる方も苦笑いするしかないし。

 

  • 身だしなみは大事!しっかりとした服装で臨もう

これは要は礼儀と品位ってことだと思います。高い靴買ったり極端に髪の毛短くしたりする必要はないです。

でも結局積み重ねで、シャツのシワとかネクタイのよれとか結び方とか、そういうところで気を抜くのが積み重なると、全体としてだらんとした感じに見える。

だからアイテムひとつが重要なんじゃないんです。ネクタイ緩んでたからって落ちねーだろ!とかそういうことじゃない。

それらが積み重なった結果、全体としての印象がぱっとしないために良い事言っても印象に残らず落ちるってことはあり得ますから。

これは自分の常識だけだと意外と見落としあるので、人にアドバイスしてもらったりするといいかもしれないですね。

 

だんだん就活サイトみたいな事言う流れになってしまったw

中流と銘打ってるだけあって、褒められたもんじゃないですからね、この就活。ただ、企業の求める人物像に圧倒されちゃってなんにもできないと思ってる人は、こういうところから考えてみたらどうかな、という話でした。